自然を愛して

田舎暮らし

平昌(ピョンチャン)冬季五輪オリンピックテレビ観戦(男子フィギュアスケート)

2018-02-27 00:00:15 | Weblog

第23回オリンピック冬季競技大会が2月9日から2月25日までの17日間開催されました。
私の好きなフィギュアスケートは男性の演技がショート16日、フリー17日にテレビ中継され、一日中テレビにくぎ付けになりました。
フィギュアスケートは素晴らし音楽に合わせて舞い、豊かな表現力とジャンプなどの技術力を争う競技です。
美しい演技にはうっとりして、ジャンプのときは成功を祈りどきどきしながら見ます。成功すると感激して心は清々しい気持ちになります。

◎金メダル 羽生結弦 
今回の大会は羽生結弦選手が昨年11月に右足首靭帯損傷、腱や骨にも炎症が見つかって深刻な状態でしたので本当に大丈夫だろうかしらと
心配していました。最初のテレビ会見のときはしっかりした態度で発言され大丈夫と確信しました。
試合の時はジャンプを決めるたびに観客の拍手と歓声につつまれ、力強く華麗に舞う美しい姿は観客の喜びが伝わり私もいっしょにな
て感動しました。
ショートの曲はショパン「バラード1番ト短調作品23」格調高いピアノ曲が羽生選手にぴったり重厚な調べに乗って
冒頭に4回転ジャンプを華麗に決め、最後のスピンを鋭く回りきり演技を占め首位につきました。
フリーは映画「陰陽師」(おんみょうじ)の音楽を使い「SEIMEI」(せいめい)を演じました。
狂言師の野村万歳に会ってイメージを膨らませ自らも編集に携わった力作です。
静寂の中、胸の前で構えた右手の指先を見つめ、流れるように滑り出し和笛や和太鼓の音色に乗せ安部晴明になりきる演目は
独特の趣があります。彼は神秘的に不思議な役に溶け込み、日本の古典音楽がよく合って華麗に披露されました。
演技を終わると右手を突き上げ「勝った」と何度も言い、けがをした右足に手をやり「感謝」する場面もありました。
王者羽生選手の素晴らしさに観客の興奮が覚めませんでした。
成績は優勝。金メダルが決まったとき涙を流された姿に私も目頭が熱くなりましたが、苦しさの中で人間の強さに学ぶところがありました。
前回のソチ大会も優勝されていますので2連覇を達成。66年ぶりで、その時の選手はリチャード・バットン(米国)です。
大会場所はサモンリッツ(1948年)、オスロ(1952年)でした。

◎銀メダル宇野昌磨
ショートの曲はバイオリンの音色とともに始まるビバルディの「四季」の「冬」で冒頭の4回転フリップを決めました。
そして、4回転―3回転の連続トーループも完璧で3位なりました。
フリーは冒頭の4回転ループで転倒して心配しましたが、その後4回転フリップを鮮やかに決めて立て直し
全要素で一番基礎点が高いトリプルアクセル(3回転半)―1回転ループ ―3回転フリップを
後半に三つ集めた連続ジャンプを全て着氷しました。
オペラ「トゥーランドット」の荘厳な調べに乗って躍動感たっぷりたっぷりに演じ、クライマックスでは
両脚を180度開いて上体を反らせて滑る《クリームキンイーグル》で喝采。
ジャンプの失敗から立直し、やりきった感じで笑顔も見えて大歓声を浴びながら、はにかんだ顔に可愛らしさを感じました。
  (トゥーランドットの曲は荒川静香選手がトリノオリンピックで優勝した時の曲です)

◎銅メダル ビエル・フェルナンデス(スペイン)
ショートはチャプリン映画の曲にコミカルな振り付けに乗せて軽やかに滑り、スタンドへの投げキスなど観衆をぐいぐい引き込みました。
無声映画のチャプリンを見ているようでした。連続ジャンプを成功させるとのびのびと持ち味を発揮し2位。
私の好きな選手の一人です。
フリーでは母国スペインの小説「ドンキホーテ」の曲を滑りました。

◆田中刑事
フリーのジャンプでミスが相次ぎ、緊張感でコミカルな動きを交えた明るいプログラムに柔らかな表情を出ず
こわばってしまい18位で残念でした。悔しさを過程に4年後のオリンピックを待っています。

 
フィギュアスケート優勝者得点
          ショート   フリー     合計点
 羽生 結弦    111・68点   206・17点   317・85点
 宇野 昌磨   104・17点  202・73点   306・90点
ビエル・フェルナンデス 107・58点 197・66点   305・24点


  
下駄箱の飾りと雪庭の水仙