自然を愛して

田舎暮らし

「知積院講堂襖絵完成記念 田淵俊夫展」

2009-03-26 16:13:11 | Weblog
東京へ1ヶ月ほど行って来ましたが、一番初めに鑑賞した絵は横浜高島屋で開催された「知積院講堂襖絵完成記念展」です。
作者は東京藝術大学副学長の田淵俊夫画伯で、5年余りの歳月をかけて描かれた墨絵です。
今まで観た水墨画展と違った表現で、柔らかさと品格があり重厚な作品です。
四季をテーマに春夏秋冬の時の流れ、空間の広さによって自然の素晴らしさが心に深く伝わります。
内容は不二の間「朝陽」「夕陽」胎蔵の間「春」(やなぎ)(枝垂れ桜)、金剛の間「夏」(けやき)(めだけ)智慧の間「秋」(すすき)(柿)
大悲の間「冬」(雪山)仕切る襖絵は60面あります。
帰りに植物の描き方が珍しいので図録を購入しました。(良かった展覧会のときは図録を購入するのが私の趣味です)

智積院は京都東山にあり、真言宗の総本山です。桃山時代に長谷川等伯一門により描かれた障壁画や利休好みといわれる美しい庭園が
知られている名刹だそうですので、京都に観光に行った折には、講堂に納まった襖を拝見したいと思っています。