自然を愛して

田舎暮らし

再興第98回日本美術院展覧会

2014-06-24 16:15:31 | Weblog
 
           今にも雨が降りそうな風景
昨秋開催された島根東展(足立美術館)に行く機会を逃し、島根(西)展で開催された今井美術館に夫婦で
温泉津町、川本町線方向から車で出かけました。途中には断魚渓もあり、山々の緑を眺めながら自然を楽しみ、
伝統のある日本美術院の素晴らしい作品を満喫して来ました。
今回、心に惹かれた作品は今までと違った画家だったので、画風を調べたくて購入していた院展作品集の本を出して暇なとき観ました。

心に惹かれた作品
「流水幻想」今井珠泉 内閣総理大臣賞 
右側の一面の氷は真冬を、左側は溶け始めた氷の裂け目から深青の海面が現れ、月が煌々と照る場面はシンプルですがとても神秘的です。
94回の作品の静日(イヌワシ)静夜(流水)は同じ作風ですが、イヌワシが飛び、流氷の海面、月の位置が違いますが、前回より奥深さを
感じました。

「旅の夕」梅原幸雄
エキゾチックな魅力が漂う神秘的なインド女性の群像が描かれていますが、サリーを着用した美しさに凛とした姿が
目に飛び込んできました。
平山郁夫画伯に師事され早くから才能を開花された方だそうです。
91回の「祈りの道」96回「せせらぎ」97回「水無月・奥入瀬」は水をテーマに描かれ力強い作品が多いと感じました。

「寂光」那波多目功一(なばためこういち)
空の色、水辺の色、菖蒲の色の色調が良く、菖蒲の蕾と水辺の草に白い光が差し、構図が落ち着いていました。
那波多画家の画風は写生に基づく繊細で優雅さが特徴で四季の花をモチーフにした作品が多いそうです。
作品集の中では92回「惜春」94回「待春」96回の「驟雨」97回「爛漫」優雅さを感じました。

「ゼウスの世界」西田俊英
ロシア皇帝がかつて愛したといわれたボルソイ犬が気品と気高さをたたえ、じっと見つめる視線が繊細に描かれ、
美しい犬の姿が素晴らしく画の側にたたずんで鑑賞しました。

98回の展覧会は6月8日に終了しましたが、毎年9月に東京展から始まりますので
秋には足立美術館で99回を鑑賞できるのではないかと楽しみにしています

菰沢(こもさわ)オートキャンプ場」
  
帰りは今井美術館のある江津市川平町から浅利方面に進んで「菰沢(こもさわ)オートキャンプ場」に車を止めて、
白い穂のチガヤが一面に広がる中をのんびり散策しながら池に咲くスイレンを眺め休憩して帰宅しました。

マタタビ
 
川本町に入る山の道沿いに白い葉っぱが付いているめずらしい樹木を見つけました。
夫が「マタタビ」だと教えてくれましたので車を止めて写真を撮りましたが、蔓になって垂れ下がっていました。
葉は蔓状の枝に互生し、葉柄があり、形は楕円形で細かい鋸歯を持っていました。
花は白梅のような形で葉っぱに隠れるように咲いていました。
実は猫が好むそうです。

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