今年は庭に野草が多く生えて、晴れの日は草取りに追われましたが、
木々の若葉が美しく輝いている中、初めて見る可愛い花も見つけました。
【1】は毎年咲く野草です。
カラスエンドウ
分類
科:マメ科 属:ソラマメ属 和名:ヤハズノエンドウ
分布:本州から沖縄、ユーラシ大陸に広く分布
開花期:3月~6月 越年生一年草
花の特徴は淡い紫紅色をした蝶形の花をつけ、 花の長さは12mm~18mmくらいです。
植物のタイプはつる性、成長すると60㎝~90㎝位あります。
葉の特徴は羽状の複葉で、8~14枚の小葉が1組です。実の特徴は花の後に
種子の入ったさやをもち、実(豆果)をつけます。若いさやは最初は緑色をしていますが、
熟すと黒くなります。若いさやは食用になるそうです。
花言葉 永遠の悲しみ、絆、小さな恋人、喜びの訪れ
ナガミノヒナゲシ
目:キンポウゲ目 科:ケシ科 属:ケシ属 種:ナガミヒナゲシ
和名:ナガミヒナゲシ(長実雛芥子)
分布:地中海沿岸の原産でヨーロッパ、北アフリカ、西アジア、
オセアニア、南北アメリカ、日本
開花期:4月中旬~7月中旬。 一年草、越年生植物、被子植物
オレンジ色の花には花弁が4枚ついていますが、高さは15㎝~60㎝くらいまで成長します。
茎には硬い剛毛がはえて、葉は細かく切れ込み、果実(芥子坊主)は細長く、
果実の中には芥子粒の大きさの種が入っています。種子の一粒の大きさは0,6mmくらいです。
果実が熟して乾くと柱頭との間に隙間が出来、長い茎が風に揺れることで射出部から種を
地面に落とします。庭の花も3年前頃から道路を挟んで飛んできて咲き始めましたが、
綺麗なうちだけ楽しみ、雑草として種が飛ばないうちに抜き取ります。
花言葉
「平静」「慰め」「癒し」
ムラサキカタバミ(紫片喰)
南アメリカ原産の多年草、江戸時代末期に観賞用に導入されたものが
野生化して、関東地方以西に広く分布している帰化植物です。環境省
より要注意外来生物に指定されています。
開花期:5月~7月
花は結実しないで地中の鱗系があって、地上に葉と花柄だけを伸ばし
ます。葉は三出複葉、小葉はハート形、裏面の基部に黄色い腺点があります。
地下の鱗茎の下部から太いやや透明がかった牽引根を出し、この牽引根と鱗茎の間に
木子(微細な小球根)をたくさん付け、旺盛な繁殖をします。
ピンク色の小さな花は可愛くて好きな花です。
花言葉:「輝く心」「心の輝き」「喜び」月~7月
ハルノゲン(野芥子、春の野芥子)ハルノノゲシ
科:キク科 属:ノゲシ属 亜科:タンポポ亜科
花期:4月~7月 原産地:ヨーロッパ、中国、日本(史前帰化植物)
和名のノゲシはケシの葉に似ているため付きました。
ハルノノゲシは春に開花することからハルノノゲシと言います。頭花は黄色で直径約2cm。
舌状花(小花は多数)あります。春から秋に黄色のタンポポのような花が咲きますが、
稔ると総苞は反り返って綿毛は丸い玉になります。
葉は柔らく長さ15㎝~25㎝幅5㎝~8㎝で、羽状に切り込みが入りふちは不ぞろいの鋸歯ありますが
棘を触っても痛くありません。花柄は総苞には腺毛があり、花のあとは総苞の下部は膨れ、
痩果は褐色に熟と反り、長さ約3mmの狭倒卵形で、縦と横に皺があります。
葉色は少し白い緑、茎を抱き高さは50㎝~100㎝です。
冠毛は白色で長さ約6mm総苞は長さ1,2~1,5㎝。花柄と総苞には腺毛あります。
花言葉:見間違ってはいや、旅人、幼き友、悠久、追憶の日々
スイバ(酸い葉)
和名:スイバ ナデシコ目 タデ科 スイバ属
花期:5月から8月 多年草 被子植物
分布:北半球の温帯、ヨーロッパ、フランス、日本(北海道から九州まで)
やや湿った場所を好み、日当たりの良い場所の野原、道端、土手、田畑
などに自生します。
太くて短い根茎があり、冬の間、葉は矢尻型でロゼット状に地面に広がり赤紫色を帯びるものが多く、
春になると赤み帯びていた葉は緑色に変化します。
やがて茎が伸びると、草丈は30㎝~100㎝にもなり、普通は60㎝前後です。
茎は円柱形で赤紫色を帯び直立します。根生葉は5㎝~10㎝の長い前後の長い柄があり、
被針状長楕円形で長さは10㎝上部につく葉は、短い柄があるか無柄で互生し、
広被針形で付け根は矢尻型になり、基部は鞘状で茎をだきます。
花期は初夏から夏にかけて咲き、雌雄異株で、雄株は黄色っぽい淡紫色の小花、
雌は淡紅紫の小花を穂状に咲いて目立ちます。
茎の先の総状花序を円錐状に出して、直径3mmほどの小花が沢山つき、雄株にある雄花は
風で花粉を運ぶ媒花で、大きな雄蕊がぶら下がっていて風に揺れながら花粉を飛ばします。
雌株の雌花に見られる房状ものは柱頭で、花粉を受け止めるため細く分かれていて、
縮れた感じの雌蕊を花の外にだしています。
花が終わると雌株には小さな果実を多数つけます。
花言葉 「愛情」「情愛」「親愛の情」「博愛」
薬草
地上部の茎葉には、シュウ酸や蓚酸カリウムを含み酸味の元になっています。
子供の頃、道端で友達に教わって一度食べたことがありますが、
噛むと酸っぱかったことを想い出しました。
その他に糖、脂肪、アスコルビン酸など含んでいます。
大量に摂取すると、胃腸炎、出血性の下痢、腎炎などを起こす恐れがあります。
古代ギリシャ、古代ローマでは利尿作用ある薬草として胆石を下す効用があると利用されました。
葉のハーブティーは昔から解熱効果があると言われています。
うがい薬、火傷の手当てなどに使われています。
ただしシュウ酸を多く含むので大量に食べると中毒の恐れがあるそうです。
茎が枯れ始めた頃に根茎や根を掘り上げて洗い3mm~5mmの厚さで輪切りしたものが生薬になり、
酸模根と言い昔から根を砕いて庎癬など皮膚病の治療薬に使われました。
便秘には、1日15gを約600㏄で半量になるまでとろ火で煮つめた煎じ汁を
食間3回に分けて服用すると良いです。