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自然を愛して

田舎暮らし

記念艦「みかさ」

2016-01-08 14:47:58 | Weblog

横須賀港の「軍艦めぐり」後、三笠公園へ行きました。
「三笠公園」は「水と光と音」をテーマとした公園で「日本都市公園100選」「日本歴史公園100選」です。
噴水の側に東郷平八郎元帥の銅像があり、海側に記念艦「みかさ」が保存されていました。

三笠公園噴水と東郷平八郎元帥の銅像
記念艦「みかさ」の入り口

記念艦「三笠」は世界三大記念艦・海事遺産賞を受賞

略歴
明治35年(1902)英国ビッカース造船所で竣工。明治36年連合艦隊旗艦となりました。
明治37年ロシア帝国に国交断絶を通告して日露戦争が始まりました。旅順口攻撃や旅順口閉塞作戦に参加し、黄海海戦に参加
明治38年に日本海海戦ではロシアのバルチック艦隊と対馬沖で東郷平八郎司令官率いる連合艦隊の旗艦として交戦。
勇猛果敢に戦い歴史記的な大勝利に導き戦争の終局に大きく貢献し、ポーツマス条約が締結されて両国の講和が成立しました。
大正15年記念館として現在の場所に固定され保存されました。
昭和20年日本は 太平洋戦争に敗れ、連合軍の進駐により「三笠」は陸橋、マスト、各砲、煙突など上甲板構造物を
すべて撤去され荒廃したそうです。
1961年(昭和36年)復元
昭和30年イギリスのジョン・ルービン氏が来日し、「三笠」の荒廃に慨嘆、帰国後ジャパンタイムスにその惨状について
寄稿した記事が大きく反響になって復元の機運が高まりました。
国民各層から寄せられた募金、ニミッツ元帥はじめとするアメリカ海軍などの協力、政府の支援で復元されました。

主要な展示室
■上甲板(舷門)入口、出口
 補助砲 錨床 30センチ前部主砲 第一ビデオ室 第2ビデオ室 36式無線通信機
■最上艦橋(操舵室・海図室 司令塔)
■中甲板 
 子供たちの展示室 右舷各企画展示室 「三笠」の航跡
中央展示室
〈黄海海戦や日本海海戦の資料、バルチック艦隊の回路、「三笠」の艦首飾、東郷元帥の遺品、当時の測距儀
日本海海戦のパノラマ模型、〉 
左舷側各展示室〈当時の世界情勢、日本の海軍建設、日露戦争の経緯、旅順港作戦、15cm副砲の操砲の操作など展示〉
士官室、艦長公室 長官室 スターンウォーク(回路)


艦尾の旗竿は軍艦旗ですが写りませんでした。
艦首の旗竿は日本の国旗、30センチ前部主砲
長官専用スターンウォーク(回路)


最上艦橋には操舵室・海図室
羅針盤指令官の命令を伝えた


現在の砲塔、煙突、マストなどは戦後に作成されたレプリカで、主砲はコンクリートで復元されています。
軍艦の資料館になっていますが、甲板の一部に軍艦当時のままのチーク材やトイレットルームのタイル床、
錨、アンカークレーンが残っており、通信室付一帯が鋲接構造で当時の遺構だそうです。

疲れるとビデオ室で映像を観るのも良いです。
子供さん連れは子供展示室に行くと分かり易く説明されています。
記念艦では当時の世界の情勢が良くわかり歴史を学びことが大切だと痛感しました。
※世界三大記念艦
三笠(日本) ヴィクトリー(イギリス) コンスティチューション(アメリカ)


三笠桟橋には東京湾に浮かぶ無人島の猿島観光に行く人達が多く並んでいました。
猿島は貴重な自然が残り、かって旧日本軍の要塞島があった所です。
場所は横須賀沖1,7㎞(船で約10分)だそうです。一度行ってみたい所です。