自然を愛して

田舎暮らし

小正月の伝統行事「グロ」

2011-01-12 19:55:55 | Weblog

         海岸を背景                          グロ全体             吹流し

  
              天井                                 いろり

島根県大田市五十猛町大浦地区に小正月の伝統行事「グロ」が11日に始まりました。
グロは約300年の伝統があり、国の重要無形民俗文化財です。
歳徳神(としとくじん)を迎え一年の豊漁と無病息災を祈る行事だそうです。
毎年見物したいと思いながら、今年やっと行って来ました。
行き方は9号線の五十猛町ある「和田珍味」商店の横の道に入り韓神新羅神社に向かって行くと
五十猛海岸があります。
浜辺に円錐形のグロが造ってあり、中にいた老人が説明して下さり写真も撮らして頂きました。
支柱は高さ約15メートルの青竹2本を使い、支柱から梁(竹)を降し、天井はござを下から段々に取り付け、
雨よけと隙間から煙が逃げるようになっていて、周りは竹やササなどで囲い長径約10メートルの小屋です。
中には3ヶ所にいろりがあってとっても温かいです。
午後でしたので老人はお餅を焼いて、子供たちはスルメイカを焼いて楽しそうに過ごしていました。
15日の朝に解体されるそうですが、14日の夜はお供え餅を焼いてにぎやかだそうです。
   
写真は竹が高いので全体が中々うまく撮れませんが、先端に飾ってあった五色の吹流しがきれいに靡いて
印象的でした。