自然を愛して

田舎暮らし

世界砂像フェスティバル

2009-04-20 22:19:37 | Weblog
世界砂像フェスティバル(2009年鳥取・因幡の祭典)が4月18日~5月31日まで鳥取砂丘で開催されます。
【世界の童話】をテーマにした巨大な砂の彫刻。
期間中に行こうと思っていましたら、開幕のイベントが「ブルーインパレス展示飛行」だったので夫が見たいと急きょ鳥取に行きました。
駅に着いてシャトルバスに乗ると、腹部駅近くには、広大な砂地に特産のラッキョがたくさん植えてあり、十月の花の咲く頃に訪ねると
紫のジュータンを敷きつめたように綺麗だろうと思っているうちに会場の砂丘オアシス広場に着きました。

会場の入口にはタイトル砂像があり、一緒にウェルカム像の【因幡の白うさぎ伝説】がありました。
鳥取県が皆さんを迎えるにふさわしい作品です。
砂像展示ゾーンには選手権作品が10体、スモール砂像(制作日本砂像連盟)5体、中央奥にはシンボル砂像が置かれていました。

スモール砂像
 【アリとキリギリス】(イソップ童話)  【兎と亀】(イソップ童話)  【マッチ売りの少女】(アンデルセン童話) 
 【裸と王様】(アンデルセン童話)   【白雪姫と七人の小人】(グリム童話)

シンボル砂像
 童話の代表的なおとぎ話「ガリーバー旅行記」「ジャックと豆の木」「シンデレラ」「中世のお城」が横一列に並べられて見事でした。

世界選手権はどの作品もデザインの良さ、高度な技術を要する緻密な作品ばかりでした。
優勝者
 1位は【さまよえるオランダ船】 作者マテイン・リガース(オランダ)
 2位【湖の怪物・オコポ】カナダのUMA 作者カーレン・フラリック (カナダ)
 2位【ゴミを集める男 時間つぶしについての物語】ドイツの童話作者ヤン・セレン (ドイツ)でした。
 1位の作品は曲線美も美しく前後左右から観ても素晴らしいです。

その他の作品
 【ガネーシャとその家族】 【ゴレム】 【夢の時間 ドリム】 【女王 一羽の白鳥】
 【ジョンヘンリー アメリカ伝説と庶民の英雄】 【ドン・キホーテ】 【観音様を拝む竜女】です。
 選手権の作品は私の知らない物語も多くありましたが、「ドン・キホーテ」はラマンチャの男を思い出し、「観音様を拝む竜女」の前では
 老人が手を合わせて拝んでおられたのが印象的でした。それくらい精巧に創られていました。
 選手権以外の童話は子供の頃読んだ懐かしいものばかりで堪能しました。
 若葉の美しい季節、子供さんと訪れて幻想的な物語を伝えてあげて欲しいです。


1位『さまよえるオランダ船』
    

                   


『観音様を拝む竜女』                  『会場風景』
     

『シンボル砂像』
     

イベント
ブルーインパルス(航空自衛隊松島基地)6機が上空を曲技飛行し、一糸乱れず、等間隔で飛んだり、輪を作ったり、
観客はダイナミックな機動飛行に歓声を挙げ魅了しました。
夫も大満足の様子で、その後グルメ・バザールゾーンを見ながら好きなものを買って食事をしてから、2キロ先の鳥取砂丘へ向かいました。

『ブルーインパルス飛行』
     

















三溪園(横浜市)

2009-04-14 20:26:56 | Weblog
横浜に田淵俊夫展を観た帰り、三溪園(国指定名勝)に立ち寄りました。横浜市中区本牧町にあり、横浜駅東口からバスを乗り本牧三溪園前に下車します。
園内は53,000坪あり、生糸貿易で財をなした横浜の実業家原三溪の元邸宅で、京都、鎌倉などから歴史的に価値のある建物(27棟)が移築されています。
花ショウブが咲いている頃来たことがあり素晴らしかったので、今回は梅見物をすることにしました。
池にはカモ(キンクロハジロ)が多く飛来していて、また違った趣がありました。鴨のことを高浜虚子が詠んだ句碑もありました。

       鴨の嘴(はし)より たらたらと 春の泥

園内を散策していましたら2月なのにめずらしく「春の七草」があり写真を撮りました。建造物も撮影したい場所は多くありましたが、
小雨が降り始めたので御門(京都東山の西方寺にあった薬医門。宝永5年頃の建築)と白雲邸だけ撮影しました。
三溪記念館では抹茶も頂けますが、また行きたいと思っていますので早めに帰宅しました。

           
         正門より三重塔の方向                           梅林


  
             御門                                   松


  
          春の七草                                 キンクロハジロ











東京の公園

2009-04-13 19:50:21 | Weblog
田舎に住んでいると東京は高層ビル群と人、人で住むところでないとよく言われますが、緑の多い公園、庭園は多数あり、
家族、友人、夫婦、恋人が憩いを求めて出かけます。帰郷する前日の日曜日は天候にめぐまれ、陽気に誘われて子供たちと
町田市にある東京都指定名勝「薬師池公園」に出かけました。
緑地保全地域になっている小高い丘陵地の七国山をお散歩気分でゆっくりと歩き、コナラ、クヌギの雑木林や「鎌倉井戸」
(鎌倉時代に新田義貞が鎌倉攻めの軍を進める途中、井戸を掘り、この水を軍馬に与えたと語り伝えられている)を通り抜け、
薬師堂方向から下に降るコースで行きました。途中には「ダリア園」「ぼたん園」があり、その方向から進んで行っても良いです。
「薬師池公園」は池を中心にした和風公園で、梅、椿、桜、藤、花しょうぶ、大賀ハス、紫陽花があり、四季折々の花が美しく咲きます。
園内には水車小屋や江戸時代の古民家を移築したものなど、昔の風景に出会い郷愁を誘います。
池ではカモ、アヒル、鯉に餌を投げ入れるとさっと集まるので、太鼓橋付近は、親子が仲良く水鳥を観察している微笑ましい姿を見かけます。
梅は満開よりちょっと過ぎていましたが、野鳥を見つけたり、若竹やつばきの花びらに目をやり、話をしながら楽しいひとときを過ごしました。
残念なことは「萬葉草花苑」が4月から開園だったことです。
帰りはバス乗り場の方向に出ましたが、そこにはリス園、えびね苑があり、これからゴールデン・ウィークは一日楽しむことができる良い所です。

薬師池公園(町田市)
    
           太鼓橋                                  梅林

  
        カモ(キンクロハジロ)                          アヒル、カモ、コイが仲良く餌とり
  
    
            古民家                                  水車小屋

              【私の好きな公園】
北の丸公園(千代田区) ◆東京メトロ竹橋駅
 森林公園として整備され、公園横に東京国立近代美術館があり、園内には科学技術館、日本武道館、
 旧江戸城の遺構(田安門、清水門)<国の重要文化財>があります。濠の千鳥ケ淵はサクラの名所です。

皇居東御苑(千代田区) ◆東京メトロ大手町駅◆JR東京駅丸の内方面出口
 休みは月・金曜(祝日の場合は開園)
 旧江戸城の本丸、二の丸、三の丸の一部を一般に公開しています。出入りできる門は大手門、平川門、北桔橋門
 ◎三の丸尚蔵館(大手門を入ったすぐ右手にあります。皇室から寄付された美術品の展示施設を公開)
 ◎二の丸庭園(東御苑の中央にあり、小堀遠州が造ったといわれる回遊式庭園を復元したもの。春はツツジや初夏はハナショウブが咲き美しい。
 ◎松の廊下跡(西側、蓮池濠のそばに碑がある)
 ◎天守閣跡(皇居東御苑と北の丸公園を結ぶ北桔橋門の近くにあります。1657年(明暦3)の大火で焼失したまま、現在は基礎の石積みが残っているだけです。)
 静寂を好む人に向きます。

上野恩賜公園(台東区) ◆JR上野駅、出入口は公園入口
 桜と不忍池で知られる「上野の森」。文化の薫り高い公園です。
 東京国立博物館、国立科学博物館、国立西洋博物館、東京芸術大学美術館、東京都美術館、東京文化会館、下町風俗資料館、
 上野の森美術館、旧東京音楽学校奏楽堂、上野動物園、西郷隆盛銅像、上野東照宮、旧寛永寺五重塔、竹の台噴水などがあります。
 子供を連れて動物園、科学博物館へ子育てが終わると美術館、音楽会と一番訪れる公園です。

新宿御苑(新宿区) 
■「新宿門」は◆JR・京王・小田急・新宿駅南口 ◆東京メトロ副都心線新宿三丁目駅 ◆都営地下鉄新宿線
■「千駄ヶ谷門」は◆JR千駄ヶ谷駅 ◆都営地下鉄大江戸線国立競技場駅
■「大木戸門」◆東京メトロ丸の内線新宿御苑前駅
  58ヘクタールのスペースに「日本庭園」「イギリス風景式庭園」「フランス式整形庭園」を組み合わせて樹木が1万本以上は越えています。
  桜は約1300本あり、桜の名所で人出が多くても子供連れに良いです。各庭園から観る景色の違いも趣があります。

国営昭和記念公園(東京都 立川市、昭島市)◆JR青梅線西立川口◆多摩都市モノレール立川北駅、 ◆JR中央線・立川駅
 東京の郊外、立川基地跡地に昭和天皇の在位50年を記念して開園148.7haの広大土地に広場ゾーン、水のゾーン、展示施設ゾーン、
 みどりの文化ゾーンがあってエリアごとに特徴づけ、施設・遊具なども設置されて、パークトレイン、サイクリング車で移動もできます。
 たくさんの樹木、草花は絶えることなく花が咲き、大人も子供も一日中楽しめることころです。

代々木公園(渋谷区代々木神園町神南) ◆JR「原宿」◆地下鉄千代田線「代々木公園」◆小田急線「代々木八幡」
 東京オリンピックの選手村があった場所。道路を挟んで森林公園としてのA地区は樹木が10,000本以上あり、芝生あって水と緑”に恵まれた公園。
 B地区は陸上競技場、サッカー・ホッケー場、野外ステージ・イベント広場などがあり、明治神宮、NHK放送センターの帰りなど立ち寄ります。

東京都立砧公園(世田谷区大蔵)◆東急田園都市線 用賀駅
◆小田急線「成城学園前」から東急バス(都立大学駅北口行き)「岡本一丁目」
◆小田急線「千歳船橋」から東急バス(田園調布行き)「砧公園緑地入口」
 芝生広場と樹林で構成されるファミリーパーク区域と運動施設区域が整備され、野球場兼競技場、小サッカー場、サイクリングコース、
 世田谷美術館があり、美術館隣のレストランでは優雅にお食事が堪能できます。
 ファミリーパークには広々とした芝生がひろがっていて、ピクニック向き、サイクリングコースやアスレチック広場にはさまざまな遊具があり、売店もあります。
 野鳥観察ができるエリアもあり、桜の名所です。

飛鳥山公園(北区王子) ◆JR王子駅南口
 桜の名所。八代将軍徳川吉宗が約280年前、享保の改革の施策のひとつとして、江戸っ子たちの行楽の地とするためできました。
 一帯は小高い丘になっていて、紙の博物館・渋沢資料館・郷土資料館があります。

葛西臨海公園(江戸川区臨海町) ◆JR京葉線「葛西臨海公園」 ◆東京メトロ東西線「西葛西」
 紺碧の海が広がる東京湾に、緑と水と人のふれあいをテーマに誕生した公園です。人工渚海浜公園・葛西臨海水族園・鳥類園(野鳥の観察など)
 展望レストハウス クリスタルビューホテルシーサイド江戸川があります。帰りは水上バスに乗車して有明や日の出桟橋方面に行くと素晴らしい夕日が見られます。

井の頭恩賜公園(蔵野市御殿山・(武蔵野市と三鷹市にまたがる) ◆京王電鉄井の頭線 ◆JR「吉祥寺駅」
 春は池の周辺にソメイヨシノ・ヤマザクラが咲き誇り、ボートに乗ったりしてお花見見物は最高です。
 夏はクヌギ・シラカシ・ケヤキなどが生い茂る公園内の木陰で友人とおしゃべりや散策は涼しくて快適です。
 秋は池の池面に映る紅葉はすばらしいです。(イロハモミジ・サクラ・イチョウ・ケヤキなど)また、11月になると、カモ類の渡り鳥が飛来してきます。

神代植物園(調布市深大寺元町) ◆京王線つつじが丘駅からバス深大寺行 ◆JR中央線三鷹駅◆吉祥寺駅から調布駅行きで「神代植物園前」
 都内唯一の植物公園。広大な園内は散策路に沿って30のブロックに分かれ、約4800種10万本もの植物を植栽。四季ごとに違った表情が楽しめますが、
 バラ園が一番好きです。見ごろは(5~6月と10~11月)噴水を囲むようにして274種類5500株が植えられています。
 大温室では珍しい熱帯の植物が一年を通して咲いています。始めて見たときは鮮やかな花々に驚きました。

 行ってない所、知らない所も沢山あります。そして、趣のある素晴らしい庭園の紹介は、またの機会に・・・























平泉の旅

2009-04-01 15:27:21 | Weblog
奥州藤原氏の黄金文化と冬の雪景色を見たくて平泉に行ってきました。
今年は雪が少なく雪景色は見ることが出来ませんでしたが、中尊寺の金色堂は素晴らしく目を見張る建造物でした。
国宝第一号だけあって世界遺産登録をめざして頑張っている理由が良くわかりました。

覆堂(おおいどう)

金色堂は覆堂(おおいどう)の中に保護されていましたが、昭和時代に復元修理され、堂内の基壇には藤原3代の遺体が納められています。
内陣の天井は格子をめぐらし、黒漆地に金箔を施した金が眩しいほど輝いていました。
中央壇は金工技術のわざの打ち出し造形の孔雀が細やかで、羽目板は毛彫りと透かし彫りの宝相華唐草文です。
また、四本の巻柱は螺鈿細工が施してあり一番美しいです。
仏像は中央に阿弥陀如来、左に勢至菩薩、右に観音菩薩が並び、両側に地蔵菩薩が左右に三対ずつの六地蔵があり、
最前列に増長天、持国天が並び、西南壇、中央壇、西北壇、のそれぞれに十一体の仏像が並んでいます。
その日は西北壇の仏像が美術展で初公開中のため空白でしたが、二つの壇でも極楽浄土を思わせる荘厳の輝きに満足しました。
特に地蔵菩薩像は柔和の表情が印象的でした。いつも石仏に親しんでいるためでしょうか。

賛衡蔵(さんこうぞう)
奥州藤原氏の遺宝、国宝・重要文化財3000点以上収蔵されています。
中尊寺経(国宝)は紺紙金銀交書一切経と素晴らしい彫金の金銅迦頻伽文華鬘(国宝)がゆっくり鑑賞できました。

表参道「月見坂}

右手に本堂があります。

毛越寺(もうつじ)特別史跡・特別名勝

出島と立石


遣水(やりみず)


庭園

広大な境内の堂塔伽藍は焼失し、当時の土塁・堂宇・回廊の基壇、礎石などが残り平安時代の伽藍様式を知る上で遣構が保存されています。
また、平安時代の作庭様式を残す、日本最古の庭園です。
出島と立石の景観は美しく、遣水(やりみず)の曲がりくねる水路が珍しく曲水の宴を一度見てみたいと思いました。

芭蕉句碑
夏草や兵どもが夢の跡
元禄二年(1689年)この地を訪れた芭蕉は悲運の義経主従をしのび読んだ有名な句です。

夢館(ゆめやかた)

ロウ人形「安宅の関」場面

奥州藤原四代の歴史と文化を107体のロウ人形で再現。
歴史の場面をリアルに表現してあり、義経の場面も多く、一般的に知られている「壇ノ浦の戦い」、
歌舞伎でお馴染みの「勧進帳」(安宅の関)を楽しみました。
奥州藤原家の「前九年の役」「後三年の役勝利」などの場面ではいっしょに旅をした子供が詳しく説明をしてくれ、
初代清衡公、二代基衡公、三代秀衡公、四代泰衡公の時代が理解でき賢くなった気分です。

猊鼻渓(げいびけい)日本百景・名勝


小雪が降り始めた中、船下りを楽しみました。川岸には高さ100メートルを越す断崖がそびえ、幻想的な深山渓谷を往復90分で進みます。
雪化粧した真冬は水墨画の世界でコタツ船も運航されるそうです。ちょっと旅行の日程が遅すぎて残念でした。
船頭さんの民謡も聞き、季節の風情を説明して下さいました。(新緑頃の藤、秋の紅葉が特に美しいそうです)