自然を愛して

田舎暮らし

フキノトウ・ツワブキ

2020-03-20 15:20:46 | Weblog
早春に咲く庭の花木がピンク(桜)桃色(八重桃)、白(ユキノシタ、ハクレン)赤紫(モクレン)
黄色(レンギョ)、赤(ボケ)などが次々と咲き始めています。
裏山のウグイスは地鳴きの「チャッチャッ」から「ホーホケキョ、ホーホケキョ、ケキョケキョと
力強いきれいな声で鳴いて春の訪れを楽しんでいますが、今年は新型コロナウイルスが世界中に広がり
病気になった人、亡くなった人のこと東京オリンピックの開催など心配して、
外出もしないで新聞、テレビばかり見ています。早く安全宣言が出ますようにこれ以上広がらないように
祈っています。

●フキノトウ(蕗の薹)







キク科、フキ属の多年草、雄雌異株
葉が柔らかく、フキの若い花芽は山菜として知られています。
生育地:日本原産(北海道、本州、四国、九州、沖縄県)
北は樺太、朝鮮半島、中国大陸の丘陵地や道端のやや湿ったところに自生します。
根茎は短く、茎は地上には伸びないで地中で地下茎となり、横に長く這って増殖します。
地下茎が地表に剥き出しになると光合成になるため緑色に変色するそうです。
2月頃から葉が地表に出ないうちに花茎(花穂)が伸び出したものをフキノトウとうと言います。
苦みがありますが香りがよくて、天ぷら、おしたし、汁物に使って早春の食事を味わいました。
フキノトウは株が異なるので鱗状の苞葉で包まれており、中に多くの頭花があります。
頭花は筒状花だけでできている頭状花で、花びらのように見えるものはなく、
毛状の突起を持ち、雄株の雄花は花粉をつけるので、花色はやや黄色味かかった白色で、
花茎は20㎝ほどで成長が止まり、花が終わると褐色になって枯れてしまいます。
雌株の雌花は花色が白っぽく受粉後は花茎も高さが40~70㎝ほど伸びて
タンポポのような白い綿毛(冠毛)をつけた果実(種)を風に乗って飛ばし、
果実は痩果で、長さ2mmの細い円柱形で毛もなく、痩果の3倍ほどの長さを持つ冠毛がつきます。
花が終わると花茎とは別に根茎から地表に葉をだし高さ30㎝~60㎝ほどになります。
葉の形は腎臓形をしていて薄く幅15㎝~30㎝あり、灰白色の綿毛が密生しています。
フキの葉は降り注ぐ雨水を効率よく受け取るために、全体が皿状にくぼみ葉の切れ込から
茎を伝わって根元に集めるようになっています。
花言葉
「愛嬌」「真実は一つ」「待望」

●ツワブキ(石蕗)

ツワブキ属 キク科 常緑性の多年草 原産地 日本、朝鮮、中国
開花期10月~12月 花の色黄色
ツワブキは海岸沿いに多く自生し、そのほか低地から山地の日陰などに多く見かけます。
草丈は約50㎝位です。土の下に短い茎があり、土の上には葉だけ出ます。
葉は土の中の根から生える根生葉で、葉身は基部が大きく左右張り出し、腎臓形です。
濃い緑色の葉身は厚く表面につやがあります。
長い葉柄を持ち葉柄は大きく切れ込んだ葉身の中心についています。
フキとよく似ていますが、フキは秋になると葉が落ちる夏緑生の草であり常に緑の葉を
つけているツワブキとは別属の植物です。
ツワブキの若葉は始め内側に巻き灰褐色の長毛が生えていますが、後に無毛になり、
葉の裏は面に毛が多く生えています。
10月頃、葉の間を抜けて長さ60㎝ほどの花茎を伸ばし、その先端が枝分かれした散房花序をつけ
直径5cmほどのキクに似た黄色い頭状花をまとめて咲かせます。
花は、外周に舌状花が並び、中心に密に管状花が集まっていて、どちらの花も結実します。
実には冠毛があり、風を受けて散布します。
我が家の庭には植えていなかったのですが、自然に5カ所ぐらい生えています。
冬になると玄関に一輪差しで良く活けますが、葉っぱの色、固さは他の花と一緒に活けても
収まりやすく、色々考えると面白く、よく使用しています。

花言葉 
「謙虚」「謙遜」「先を見通す能力」「困難に負けない」

島根県津和野(つわの)の地名は「石蕗の野」(ツワの多く生えるところ)が由来となっているそうです。初めて知りました。