自然を愛して

田舎暮らし

駆け足旅行

2013-09-20 22:04:46 | Weblog
島根県西部は7月28日、8月24日の記録的な豪雨により被害が出て、JRも江津、浜田間が
不通になり代行バスで輸送していますが、そんな最中の9月に帰省した子供と晴れ間を見て
何とか1泊2日でドライブ旅行に出かけました。
1日目
浜田市(島根県)から高速道路を使用→広島県立美術館(広島市)→呉市海事歴史科学館(呉市)→
岩国市錦帯橋(山口県)→瑠璃光寺(山口市)
2日目
瑠璃光寺(山口市)→常栄寺庭園(山口市)→唐戸市場(下関)→唐戸ターミナル桟橋より連絡線→
門司三井倶楽部(北九州市)→門司港から巌流島(下関市)→連絡線で唐戸ターミナル桟橋→
赤間神社(下関市)→功山寺(下関市)→長府毛利邸(下関市)→角島(下関市)

内容
●広島県立美術館の展示は「ゴッホ展 空白のパリを追う」を題して
オランダ国立ファン・ゴッホ美術館(アムテルダム)の所蔵品52点を中心に展示。
そのうち36点が日本初公開でした。
自画像も8点あり、新たに弟テオの肖像画と判明した作品が1点展示されていました。
子供は広島城の写真を撮りに行くからと1時間ほど別行動をしました。
2005年東京国立近代美術館で「ゴッホ展」を鑑賞したとき、すっかりゴッホが好きになり
《夜のカフェテラス》が今も印象に残っています。短い時間でしたが至福のひと時を過ごせました。

●呉市海事歴史科学館(愛称は大和ミュージアム)
 
海上自衛隊資料館(てつのくじら館)潜水艦《あきしお》     青写真の設計図
やまとミュージアムの駐車場から撮影 
 
      やまと広場で撮影
呉は戦艦「大和」を建造した東洋一の軍港、日本一の海軍工廠の町として栄えました。
戦後は世界最大のタンカーを多く建造し、有数の臨海工業都市と発展しました。
館内では歴史、科学技術を知ることができ、操作シミュレータなど実際に体験出来ます。
零式艦上戦闘機62型、人間魚雷「回天」、戦艦の模型など男の子にお奨めの場所です。

●錦帯橋
  
錦帯橋の風景                                階段

鮎釣りでしょうか?夕暮れの水面が綺麗で見とれてしまいました

昨年は時間がなくて行けなかったので今年は夕方になりましたが日本三大名橋を見たくて行きました。
5つの木造の橋が連なる橋は全長193,3メートル、幅5,0メートルは遠方からも見ても美しい眺めです。
中央の3連は、迫持式(せりもちしき)といわれるアーチ構造。両端の2つの橋は反りを持った桁橋構造です。
歩きやすいのにびっくりしました。

●瑠璃光寺
子供は五重塔が好きで昨年見たのに、また夜景と早朝にも写真を写していました。
室町時代の建築としては装飾が少なく、優美なシルエットが評価され、
西の京・山口のシンボル大内文化を伝えています。

ホテルから撮影 山口市は山並みが続く落ち着いた町です。

●常栄寺(国・史跡名勝)
 
雪舟庭                                 南溟庭(なんめいてい)

 
聴松軒                                   四明池
                                      山口県指定天然記念物モリアオガエルの生息地

 
水墨画                                  雪舟の銅像

大内政弘が別邸として建てたものです。特に雪舟に命じて築庭されたと言われています
雪舟庭園は禅味あふれる日本庭園の代表作です。
本堂の北面に約900坪の広さで東西北の三方が山林あり、南側が開けた土地の中央に池泉を穿つ池泉回遊式庭園です。

南溟庭(なんめいてい)は創作の大家重森三玲が昭和43年築庭。石がX字状に配置し、
有機的な繋がりを持たせた一方、苔よる築山は方丈側を高くし、端部は州浜形にして動きを持たせてあります。
    ※島根県益田市は雪舟終焉地と言われ2つの雪舟庭園があります。(萬福寺、医光寺)

●唐戸市場

ふぐの市場としては有名ですが、タイやハマチの市場でもあります。
漁業者や農業者が軒を並べて販売している総合食料品センターのようです。
特に多数の海鮮屋台が出店し、お客さんが新鮮で好きなお刺身をどんぶりに入れて海鮮丼にしている売り場が一番人気でした。
私は日本海沿岸に住んでいるのでいつも海鮮丼はよく食べますので、レストランに行ってふぐ定食を食べました。
ふぐのにぎり、から揚げがとても美味しく、お刺身は冬に訪れて食べた方が良いのではないかなと思いました。
JR山陰線は旬になると下関のふぐ料理列車、鳥取のかに列車の切符を売り出しますのでそのときふぐ刺しを食したいです。

●旧門司三井倶楽部

関門海峡・巌流島トライアングル1日フリーパスを購入して門司に渡りました。
関門海峡では1日に700隻もの船が行き交うそうで船、関門橋も眺めるのも愉しいです。
子供は門司では駅舎を写したかったようでしたが、工事中で近くの門司三井倶楽部を撮影しました。
大正10年建築、木造2階建て本館(洋館)と附属屋(和館)から構成されており外壁の骨組みを
外に見せるハーフティンバー形式が特徴です。大正時代の建物はとても魅力的ですね。

●巌流島
 
宮本武蔵と佐々木小次郎が決闘した聖地です。
決闘が行われた当時の巌流島は現在の1/6で面積はわずか17,000㎡でした。
明治から大正にかけて埋め立て工事が行われ今は103,000㎡です。
また、坂本龍馬とお龍は慶応3年(1867年)春、下関に世帯を構えていたとき
巌流島で花火を打ち上げたと、後年お龍が語ったと言われています。
武蔵VS小次郎像
武蔵像は下関の広瀬直樹氏、小次郎は岩国市の村重勝久氏がデザインだそうです。

 
宮本武蔵                       佐々木小次郎 
宮本武蔵の生まれは、兵庫県とも岡山県英田群宮本村とも言われている江戸時代初期の剣術家です。
生涯を剣術探究に捧げ、生み出した兵法が、太刀を右手に小刀を左手に持ち自在に操る二天一流の開祖です。
また、重要文化財指定の水墨画や工芸品を残しています。
佐々木小次郎は周防国岩国とも福井県足羽の生まれと、謎に包まれています。
中条流を学び、剣の天才で、自ら厳流と言う流派を興し、刃渡り90cm以上もある長刀を操り
小倉藩の指南役に抜擢されました。頭上から一気に振り下ろし剣先を翻して下から切る「燕返し」が有名です。

 
三菱造船                               コンテナ船              

●赤間神社

源平壇ノ浦の合戦に敗れ、わずか8歳で関門海峡に入水された安徳天皇が祭ってあります。
京都大原にある建礼門徳子の隠棲地、寂光院を訪れたときに源平壇ノ浦の説明を聞き、
我が子安徳天皇の菩提を弔い、終生を大原で過ごされたことを知って壇ノ浦の場所に行きたいと
願っていましたので子供が私の希望を聞いてくれました。水天門は鮮やかな竜宮造りです。
境内の中で私たちが知らなかったことは小泉八雲の怪談「耳なし芳一」の芳一堂があったことです。

●功山寺こうざんじ)

子供が誘った所ですが、初めて知ったお寺です。
鎌倉時代に創建、唐様建築の美しい仏殿は、わが国最古の禅寺様式を残しており、入母屋造り、檜皮葺き
一重裳階(もこし)です。国宝に指定されています。
毛利元就に追われた大内義永が自刃し、高杉晋作が伊藤文博ら率いて挙兵した所でもあります。
仏像も数あるようですが拝観期間は
秋期9月15日~12月15日
春期は3月15日~6月15日です。
ちょっと拝観できなかったのが残念でした。

●角島

山口県の北西、日本海にぽっかり浮かぶ、つつみの形をした、人口900人余りの島です。
白い砂浜とエメラルドグリーンの海が美しくテレビ番組や映画、コマーシャルのロケ地として
取り上げられているそうです。
山口県の島は多くありますが、青海島(おおみじま)が一番有名だと思っていました。

家路に着いたのは22時30分でしたが写真撮影が目的で充実した旅行でした。
夫との旅行でしたら駆け足旅行はできなかったでしょう。
子供は自分のカーナビを持参して父親の車につけ自由自在に楽しみました。