三井物産株価推移 1,508.5前日比-12(-0.79%)
*三井物産の持っている病院経営に医療機器が直接影響を与えるレベルが、500億円とう出資額に見合うものとはチョット考え難い。KKRの出資額が2500億円に達する、そちらの方の関係では?なんとなく問題がありそう、
三井物産は医療機器大手のパナソニックヘルスケアホールディングスに出資する。筆頭株主の米投資ファンドのコールバーグ・クラビス・ロバーツ(KKR)から約500億円で発行済み株式の2割強を取得する。アジアの病院グループ大手など国内外で増やしてきたヘルスケア分野の投資先との相乗効果を見込み、資源の収益に依存しない利益成長を目指す。
パナソニックヘルスケアの株式は現在、KKRが8割、パナソニックが2割を保有する。三井物産はKKRから2割強の株式を買い取り、第2位株主となる見通しだ。 三井物産は資源以外で安定して稼げる分野としてヘルスケアを重視し投資を増やしてきた。東南アジアで富裕層向け病院を運営するIHHヘルスケアに続き今年は中間層向け病院でアジア最大手のコロンビアアジアグループへの出資を決めた。
アジアでは食生活の変化に伴い、生活習慣病の患者が増えている。血糖値測定システムや電子カルテなどに強いパナソニックヘルスケアが加われば、透析など病院で提供する医療サービスとの相乗効果が見込める。パナソニックヘルスケアは1月に独バイエルから糖尿病患者用血糖測定器の事業を買収。売上高は2千億円規模とみられる。
三井物産は資源価格が急落した2016年3月期に戦後初の連結最終赤字に陥り、価格変動の大きい資源以外の事業育成を急いでいる。17年3月期は連結純利益の過半にあたる1400億円を非資源分野で稼ぐ計画だ。