goo blog サービス終了のお知らせ 

THINKING LIVE シンキングライブ

シンキングライブは経済情報サイト
矢野雅雄が運営しています。

0937、エリーパワー川崎に新工場建設、能力6倍化、100億円の第三者割り当て増資

2011年09月30日 16時02分14秒 | thinklive

11年度の売上は、50億円の見込み、

*11/9/30,日経

大和ハウス工業などが出資する蓄電池製造ベンチャーのエリーパワー(東京・品川)は2012年春にも川崎市で新工場を稼働させ、大型リチウムイオン電池の生産能力を今の6倍に引き上げる。従来の公共施設・事務所用に加え、住宅など家庭用にも本格参入する。総投資額は150億円。東日本大震災後に電力不足への懸念が全国的に高まるなか、自然エネルギーなどをためる蓄電システムの引き合いが増えていることに対応する。

新工場の生産能力は蓄電容量が150ワット時のセル(発電素子)換算で年100万個。エリーパワーは10年4月、川崎市に同容量のセルを年20万個生産する工場を稼働したが、このほど同工場の隣接地で建設に着手した。 

リチウムイオン電池は鉛蓄電池など現在主流の大型蓄電池より蓄電効率が高い。住宅や工場の非常用電源や太陽光や風力など自然エネルギーの蓄電などに向くが、製造コストが高く普及は遅れている。エリーパワーは新工場稼働による量産効果で製造コストを12年以降、現状の2分の1から3分の1に引き下げる。

 同社は容量2.5キロワット時のリチウムイオン電池を停電時の非常用電源として地方自治体などにリース方式で累計1000台程度納入した。年内にも容量2.5キロワット時の蓄電システムを150万~200万円で発売するが競合他社より割高感がある。新工場稼働でより安く売れるようにし、家庭用の需要開拓を急ぐ。

 新工場建設の原資とするため、100億円規模の第三者割当増資を実施する。30日にも大和ハウスや国際石油開発帝石など既存株主4社と、米ゴールドマン・サックスグループが投資目的で作った会社や三井住友海上火災保険など新たな株主5社に約70億円分の株式を割り当てる。さらに来春までに既存株主などを引受先に20億~30億円を追加増資する。エリーパワーの払込資本は現在約166億円。増資後は約250億~260億円と、ベンチャー企業で国内最大級になるという。

エリーパワーは車載用などを除く定置型大型リチウムイオン電池メーカーで国内最大手

09/7

エリーパワーは、大型リチウムイオン2次電池の量産化技術を向上するため、研究開発設備の導入と材料の調達を目的に、約8億円の第三者割り当て増資を実施した。2009年7月29日には、豊田通商が約5億円を引き受け、このほか、ミツミ電機が約2億円、三井住友海上キャピタルも引き受けた。これにより、2006年9月の設立以来の払込資本の総額が101億円に達したという。

 豊田通商は、これまでの風力発電事業に加え、リチウムイオン2次電池を活用した太陽光発電などのグリーン電力事業を進めるという。

 ミツミ電機は環境・省エネルギ分野に注力しており、同社が民生機器向けに展開してきたリチウムイオン2次電池関連事業を産業機器向け分野にも展開するために役立つとした。

 エリーパワーによると、2010年には年産20万セルの生産体制を構築し、その後、年産120万セルまで生産能力を拡大する予定である。今回の資金は電池の性能や量産技術の向上に用いるという。


最新の画像もっと見る

2 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

コメント日が  古い順  |   新しい順
やり抜く力GRIT (流通センター関係)
2025-05-06 19:09:39
最近はChatGPT(LLM)や生成AI等で人工知能の普及がアルゴリズム革命の衝撃といってブームとなっていますよね。ニュートンやアインシュタイン物理学のような理論駆動型を打ち壊して、データ駆動型の世界を切り開いているという。当然ながらこのアルゴリズム人間の思考を模擬するのだがら、当然哲学にも影響を与えるし、中国の文化大革命のようなイデオロギーにも影響を及ぼす。さらにはこの人工知能にはブラックボックス問題という数学的に分解してもなぜそうなったのか分からないという問題が存在している。そんな中、単純な問題であれば分解できるとした「材料物理数学再武装」というものが以前より脚光を浴びてきた。これは非線形関数の造形方法とはどういうことかという問題を大局的にとらえ、たとえば経済学で主張されている国富論の神の見えざる手というものが2つの関数の結合を行う行為で、関数接合論と呼ばれ、それの高次的状態がニューラルネットワークをはじめとするAI研究の最前線につながっているとするものだ。この関数接合論は経営学ではKPI競合モデルとも呼ばれ、トレードオフ関係の全体最適化に関わる様々な分野へその思想が波及してきている。この新たな科学哲学の胎動は「哲学」だけあってあらゆるものの根本を揺さぶり始めている。こういうのは従来の科学技術とは違った日本らしさとも呼べるような多神教的発想と考えられる。
返信する
CCSCモデルファン (ベアリングエンジニア)
2025-05-15 13:12:19
日経クロステックの記事に去年ののノーベル賞は「「AIの父」ヒントン氏にノーベル賞、深層学習(ディープラーニング)の基礎を築いた業績をまとめ読み」と題して紹介されていましたが、物理学賞、化学賞ともにAIがらみあったんですね。しかしながらブラックボックス問題の解明には至っていないようです。AI半導体大手のNVIDIAのCEOも「AIと日本の優れた製造業、ロボット技術を合わせれば、日本は新しい産業革命を起こせる」と述べ、日本が持つ可能性に対して強い期待感を表明している。このようなAI技術は地球環境問題だけでなく人口減少に伴う労働力不足の解決策ともなろう。今後ロボットは高度な多軸、多関節化がおこることが予想されるため日本人の経営者も指導力を発揮すべきでは。
返信する

コメントを投稿

サービス終了に伴い、10月1日にコメント投稿機能を終了させていただく予定です。