*このロシア、インドの取引をアメリカは阻止できない、相互の需給関係がシナジーだから止めろなんていえない、現在の世界化は国境を越えて唇歯の関係を作ることだ、相互の関係が構造的に複合する、初歩的寡占?それが国際化のハジマリである、ハジマッタら止まらない!
ムンバイ=堀田隆文】ロシア国営石油大手のロスネフチなどは、インド大手財閥エッサール・グループから石油子会社エッサール・オイルを買収することで最終合意した。株式や資産の売却総額は約130億ドル(約1兆3500億円)。インドの製油所や給油所を買収して川上から川下までを握り、欧米による経済制裁に苦しむロシアの原油供給先として巨大なインド市場を確保する。
*アメリカ箱の取引の阻止はできない、アメリカの石油は余っている、
ロスネフチとエッサールは昨夏、ロスネフチがエッサール・オイルの株式の49%を取得することで基本合意し、詳細を詰めてきた。15~16日にインド南部で開かれたBRICS首脳会議出席のためロシアのプーチン大統領が訪印したのを機に、最終合意を発表した。
ロシアはロスネフチのインド進出を通して原油の安定供給先を確保する思惑がある。エッサール・オイルはインド西部グジャラート州に年2千万トンの処理能力を持つ石油精製所を保有するほか、2700カ所の給油所も展開する。グジャラート州に港湾設備も持っている。ロシア側は世界有数の原油消費国のインド進出で、減少する原油輸出を食い止めたい考えだ。
エッサール・グループは今回の取引で98%のエッサール・オイル株を放出し、そのうち49%をロスネフチの子会社が取得する。残り49%は欧州の資源商社トラフィギュラとロシアの投資ファンドが買い取る。2017年3月までに売却手続きを完了させる考えだ。
エッサールは鉄鋼や電力、小売り、不動産事業などを手がけるインドの大手財閥だが、過去の積極的な拡大戦略が裏目に出て、グループ全体で1兆ルピー(約1兆5500億円)規模の負債を抱えて苦しむ。今回の売却を債務圧縮に役立てる。
*インド第3位の携帯電話会社ボーダフォン・エッサールの株式33%を保有しているほか、携帯電話販売チェーンのThe MobileStoreや通信インフラ会社エッサール・テレコム・インフラストラクチャーを傘下にもつ。
国外では、アフリカの携帯電話会社Econet Wireless International(エッサールが株式の49%を保有)からケニアでの事業を買い取り、「yu」ブランドでサービスを開始した。 またウガンダでもGSM免許を取得している。