2015年1月6日(火)、鹿児島地方気象台が桜島(鹿児島県)で大きな噴石や火砕流が噴火に伴い発生する可能性があると発表。桜島は昨年暮れから年初にかけて火山活動が活発化しており、今後もおととし8月の大噴火を超える規模の噴火が起こる可能性もあるとしています。噴煙の高さは?今後予想される噴火のレベルは、
更新日: 2015年01月08日
*桜島の火山灰で九州新幹線車内「灰まみれ」 火事と勘違い?非常ブザーが押される、
また、火山の専門家が使う火山活動の大きさを表す指標のひとつに、「火山爆発指数(VEI)」というものがあります。レベル0の“非爆発的”からレベル8の“メガ巨大規模”まで分類されています。
*13年8月18日16時31分、昭和火口で爆発的な噴火が発生。噴煙の高さは06年からの昭和火口の活動が再開して以来最も高い5000mまで達した。また、この噴火に伴い九州全土に伝播する周期5秒以上の長周期地震波が基盤的地震観測網(Hi-net, F-net)で観測された[43]。なお、2013年10月の火山噴火予知連絡会では北海道大学により火道角れきが確認されたことが報告され火道が拡大している可能性も指摘されている[
九州電力は5/12日、川内せんだい原子力発電所1号機(鹿児島県)の再稼働に向けた「使用前検査」の作業日程を、従来の予定より1週間延ばすことを明らかにした
川内原発の審査では、「(1)レベル7規模の噴火は予測できる。(2)原発運転期間にはレベル7は起こらない。(3)そして、レベル6以下の噴火は川内原発には影響ない」と、しています。
「いやいや、レベル6以下の噴火は起きる可能性高まりますよ、そしてそれでも十分影響あるレベルになりえますよ!」というのがラージ博士のご指摘です。
この表をご覧ください。噴火高度(爆発が起こった時にどれくらいの高さまで噴煙が上がるか)で見てみると、レベル4でも噴煙の高さが海面上10km~25km!! 標高1,117mの桜島の上に、24倍ほどの高さまで噴煙が上がることを想像してみてください。「影響ない」ってどゆこと!?
ちなみに、アメリカ版原子力規制委員会(NRC)では、VEI のレベル3からレベル6までの火山活動も、原発への影響あり!として対応策をいろいろ検討しています。国際ご意見番のオススメに沿って色々と対策をしているアメリカと、「巨大な規模」の噴火でも影響ないとする日本・・・ 原子力規制委員会の言う「世界最高水準」を再稼働同意の理由に挙げていた鹿児島県伊藤知事は、この現実、どんな風に受け止めるのでしょうか?
日本基準<世界基準。そんな一目瞭然の具体例を以下の表にまとめてみました。
原子力問題に30年近く取り組んできたグリーンピース・ドイツのショーン・バーニーによれば、「IAEAもNRCも、原発推進団体。むしろ原発を稼働させること前提で基準を設けています。それでも、その基準は日本の原子力規制委員会と比べると高いくらいなのです。この、『世界最高水準』から程遠い日本の審査基準のまま原発を再稼働させることは、許されるべきではありません。」
*2013年8月18日16時31分、昭和火口で爆発的な噴火が発生。噴煙の高さは06年からの昭和火口の活動が再開して以来最も高い5000mまで達した。また、この噴火に伴い九州全土に伝播する周期5秒以上の長周期地震波が基盤的地震観測網(Hi-net, F-net)で観測された[43]。なお、2013年10月の火山噴火予知連絡会では北海道大学により火道角れきが確認されたことが報告され火道が拡大している可能性も指摘されている[42]。