歴歩

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佐賀市・築地反射炉 鉄滓や大砲鋳型の粘土の破片が出土

2010年08月21日 | Weblog
2010.8.26
 専門家でつくる佐賀市重要産業遺跡調査指導委員会は25日、今月見つかった廃棄土坑について大量に出土した鉄くずの状態から、反射炉の廃棄土坑ではない可能性を指摘した。
 土坑から出土した鉄くずが木炭と混じった状態で見つかったため、反射炉では鉄と燃料が一緒にならないとして、在来の炉から出たものを捨てた場所との見方を示した。
 佐賀藩の反射炉では、原料の鉄を在来の炉で形を整えた後、反射炉に入れたという記録が残っており、その在来炉の廃棄土坑だったとの見方が強まったとする。
[参考:毎日新聞]

2010.8.20掲載分
 佐賀市教委は19日、佐賀藩が日本で初めて反射炉を築いて鉄製大砲を鋳造した「築地(ついじ)反射炉」があったとされる日新小学校(佐賀市長瀬町)の敷地から、鉄の鋳造に関連する「廃棄土坑」が出土し、磁器のほか大型の鉄滓(長さ1m、幅30~40cm)や高温に当たった跡がある大砲の鋳型とみられる粘土の破片、燃料の木炭などが確認されたと発表した。
 磁器は日本製の「端反椀(はそりわん)」と呼ばれ、縁が外に反った形状であることから、1820~1860年頃のものと考えられ、築地反射炉が設置されていた1850年代初頭と時期が重なっているという。
 現地説明会が22日の午前9時半、10時半、11時半に3回開かれる。
[参考:佐賀新聞、読売新聞]

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 2010.1.9 築地反射炉 遺構推定地側から築造時期の耐火れんがや鉄くずが大量に出土
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