歴歩

歴歩 歴史は歩く。ゆっくりと歩く。それを追いかける。

安中市・人見地区の西横野東部・中部地区遺跡群 縄文中期後半の列石が見つかる

2010年08月20日 | Weblog
 安中市松井田町人見地区の西横野東部・中部地区遺跡群では、2006年ら市教委が発掘調査を続けており、このほど本年度、約2万㎡の調査分の現地説明会が両地区で開かれた。
 東部地区では、人の頭ほどの大きさの「列石」が、妙義山と浅間山を望む位置に弧状に並べられているのが見つかった。日没位置を計測して暦として使われたとみられる、縄文時代中期後半の貴重な遺跡という。同時期の敷石住居址も見つかった。
 中部地区では、土橋(どばし)が残る大溝も発見された。
 富岡市との境界には、古代の牧に関係したと思われる幅4mの溝も確認された。

 発掘当初から発見されている、古代の郡と郡を結ぶ幅約10mの「伝路」も、今回延伸が確認された。これまでの調査と合わせると一直線に延びる約2kmの道路状遺構が確認されたことになる。
 中部地区遺跡群に連なる富岡市妙義町上高田の熊野上遺跡では、今月22日午前10時から午後3時、現地説明会が開かれ、奈良時代の竪穴住居約50軒の集落や大溝などを見学できる。
[参考:東京新聞、富岡市HP]

過去の関連ニュース・情報
 2008.9.21 安中市・人見地区の2遺跡 説明会100人出席
  古墳時代中期前半の竪穴住居跡130軒以上の拠点集落が出土

<熊野上遺跡map>


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

出雲市・山持遺跡 弥生後期の布堀建物跡、柱に沈下防止の礎盤

2010年08月20日 | Weblog
 島根県埋蔵文化財調査センターが19日、出雲市西林木町の山持遺跡(ざんもちいせき)から弥生時代後期末(3世紀頃)と推定される建物跡2棟が見つかったと発表した。
 2棟はいずれも柱を立てるための細長い溝状の掘り込みを持つ布掘建物跡。
 1棟は柱間が梁行1間×桁行2間(2.5m×5.2m)で、直径は30cmの柱6本の柱根のほかに柱の沈下防止のために敷かれた木材(礎盤)も残っていた。県内で柱と沈下防止用の木材が一緒に確認されたのは珍しいという。
 もう一棟は、長さ約7.7mの、柱を立てるための掘り込みが2本平行して並ぶものだが、柱根は残っていなかった。
 周辺は地下水が多く、沈下防止策が必要だったとみられる。
 山持遺跡は弥生時代の集落跡。これまでにジョッキ型の容器や人物を描いた板絵などが出土している。 また、平成16年度の調査中に、弥生時代の川の中から「朝鮮系無文土器」の「勒島(ぬくと)式土器」そのもの、またはその影響を強く受けたとみられる土器が出土している。
 現地説明会は22日午前10時から開かれる。
[参考:産経新聞、島根県HP→島根県報道発表資料]



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする