テトキチワールド

 松山在住のテトキチの食べたり、旅したりの記録。ときどき、シャム社長のおともをします。

びんび家別館

2009-10-15 09:15:22 | 寿司・海鮮丼
 「もぉってこい、もぉってこい」と、意味不明の野蛮な叫び声がきこえると、松山にも秋がやってきたな、と感じます。松山の人にきいてみると、祭で野蛮なことをやっているのは街中の一部で、周辺部はふつうにお御輿が回るだけとのことですが、どうでしょうか。この時期、二番町の「びんび家別館」さんでも、中トロ祭が開催されます。松山の地方祭は避けていますが、このようなおトクな祭には顔を出すことにしています。



 中トロ全品半額ということで、ふだんは注文できない、中トロのつくりを最初に注文。太っ腹に2人前です。トロが口の中でトロけます、という言い古された駄洒落をいいたくなります。



 こちらは中トロユッケ。



 秋なので、土瓶蒸しも頼んでみました。
 


 本番の中トロと中トロステーキ。中トロステーキとかは邪道メニューのような気がしていましたが、食べると脂が表面に溶けていて、これはこれでけっこういけます。



 いつもは鉄火巻きですが、本日は中トロ鉄火に格上げ。小心者としては、トロばかり食べるわけにもいかないので、多少、他のメニューを混ぜます。池波正太郎大先生が、寿司屋ではトロばかり注文するもんじゃない、と書いていたのが、ふと頭の中をよぎりました。



 けれども、中トロづけです。



 最後は、びんび家特有の玉子でしめました。



 このお店は、若い店主も店員さんも愛想のいい方が多いです。中トロを2回頼んだり、他の品も注文し、2人でおなかが太る(伊予弁)まで食べて飲んで、1万5千円でした。ふつうに支払っていたら、2万円をこえているのでしょうね。そう思うと、いっそう気分よく家路につくことができました。

「びんび家別館」 松山市二番町1-10-4  089-945-7838

第2次讃岐遠征③

2009-10-14 08:44:26 | 国内旅行ー香川
 丸亀から33号線で高松方面に向かう途中、「てっちゃん」の看板が見えたので、よってみることに。



 「てっちゃん」は、肉味噌うどんだとか、豚汁うどんだとか、いろいろな種類のうどんがあることで有名です。どれがいいか、お店の人と相談したのですが、結局、テトキチはぶかっけの小(230円)、シャム社長はしょうゆの小(170円)と、やたらと基本的なものに落ち着いてしまいました。なんか、お店の人に悪いなあ、という感じです。麺はコシがあってやはりおいしいですね。これだから、暖かいうどんでもいけるのかも。ぶっかけだしは、よく香川でみる薄茶色のものとちがい、けっこう濃い目のだしでした。飲むのはどうかと躊躇するぐらいのものです。



 「てっちゃん」のお店の前には、香川の田園風景が広がります。シャム社長の好きな田舎の景色です。



 11号線に移って、国分寺のセルフのお店「まんどぐるま」へ。初めてです。このお店は、うどんの他に、そばやラーメンもあります。先客の女性2人はラーメンをすすっており、カップルはそばを食べていました。地元の人に、いろいろに使われているようです。



 ざるうどん(300円)を頼みました。ものすごく長い麺でした。濃いつけ汁につけて食べます。閉店間際のあまりよくない時間帯だったせいか、それほどコシを感じませんでした。



 夕闇の中を11号線で引き返してきて、最後は高瀬の「渡辺」です。



 名物の天ぷらうどん小(450円)です。



 シャム社長は、湯だめ小(300円)を注文。すると、「釜揚げもありますよ」とわざわざお店の人にいわれ、注文の品を持ってきてもらった際にも、別の年配の人に「釜揚げを頼む人がほとんどなのだけど」といわれ、釈然としない顔をしていました。シャム社長的には、いったん水でしめてからお湯に入れる湯だめの方が、うどんのコシがあっていいとのことでした。ここの麺も非常に長いですね。



 ということで、今回は全8店をまわりました。「ジャンボうどん高木」「塩がま屋」「まんどぐるま」「渡辺」と、なぜか異様に長い麺のお店にあたった1日でした。麺を長くすると、どういう利点があるのでしょうか。コシがありますよお、ということを強調しているのかな。讃岐うどんに詳しい人に、いつか聞いてみることにしようっと。

第2次讃岐遠征②

2009-10-13 08:32:41 | 国内旅行ー香川
 土器川沿いの道を北上していくと、突然、自動車の行列が現れました。何かと思えば、「なかむら」のある場所です。香川で行列ができているところというと、うどんの有名店のところですね。ニューキャッスルホテルのところを右折すると、「さぬきや」があるはずなのに、みあたりません。閉店したのでしょうか。ちなみにニューキャッスルホテルも閉館のようです。そこで、宇多津駅前の「塩がま屋」へ。



 このお店は、太麺と細麺のどちらかを選べる仕組みになっています。細麺が名物ということで、シャム社長が細麺のぶっかけ(350円)を2つ注文しました。太麺と1つずつにして、食べ比べればよかったのに、気が利きません。長くて細い麺は、コシがあるとともに弾力感に富んでいて、噛み切るのに苦労するぐらいです。なんだか冷麺を食べているような感じでした。つけ汁は、香川にしてはやや甘めの味になっていました。



 前半戦の最後に「綿谷」へ。昼時とあたって、行列です。この行列、大半が地元香川の人たちというところが、他の有名店と異なるところではないでしょうか。圧倒的に、地域の人たちから支持されているようです。



 牛肉のぶっかけ(冷)の小で、340円です。肉の量もうどんの量も、他のお店の倍ぐらいありますね。日常的にうどんを食べている香川の人たちから支持されるわけです。量があまりにも多いせいか、ハーフサイズもできていました。麺はやや平べったい弾力系の麺で、形が不均一です。甘めのだしが、牛肉とよくあいます。



 「綿谷」に行ってしまうと、もうおなかがパンパンになってしまいます。休憩をかねて、丸亀駅前の美術館へ。韓国の現代美術の展覧会をやっておりました。小さな美術館なので、展示作品の数は少ないのですが、ゆっくりみてまわって、おなかがすくのを待ちました。



 現代美術といっても、大半は具象的なものだったので、何が描かれているかはわかりました。インスタレーションは見るのに時間がかかるので、通常の展覧会ではけっこう飛ばしてしまうことが多いのですが、本日は時間をかけるのが目的なので、最初から最後まで見ました。しかし、インスタレーションというやつは、どこで見ても、何が表現したいのかよくわからないですね。

第2次讃岐遠征①

2009-10-12 10:22:22 | 国内旅行ー香川
 8月の総選挙で民主党に投票したのはいいですが、高速道路無料化政策が実現されると、取り付けたばかりのETCが無用の長物になってしまうシャム社長です。季節もよくなってきたし、もとをとろうとするシャム社長にさそわれて讃岐遠征にいってまいりました。



 いつも善通寺インターを降りたところを左折して、「宮武」をめざすのですが、なんと6月で閉店とのこと。今回は、右折して「2杯喰い逃げOK]の「ジャンボうどん高木」に初めていってみました。



 1杯4玉のうどんを2杯食べると無料になるそうです。成功した人たちの名前がかかげられています。大食いのきらいがあるシャム社長は、やりたそうにしていましたが、そうすると1店目で遠征終了となってしまうので、ふつうに冷やしうどんの小(300円)を注文しました。



 つくりおきしていなかったのか、けっこう待ってから、うどんがやってまいりました。非常に長いうどんで、つるつる感がありました。つけ汁は、けっこう濃かったです。



 お次は、行列覚悟で「山越」へ。今回は、10時ぐらいの到着だったせいか、駐車場に入る時点で、もう自動車が行列していて、待たされました。香川県外の自動車が大量にならんでいます。麦藁帽子についていた山越バッジは、200円~300円でおみやげとして売れば、けっこう売れると思うんだけどなあ。



 いつもの山かけ(小)とかまたま(小)。あわせて400円です。大を食べたいところだけれど、先があるので断念。



 「宮武」が突然閉店してしまったので、ひさしぶりに宮武ファミリーの1つ、「松岡」へ。
 


 これは、かけ小(230円)。シャム社長はしょうゆうどんの小(230円)を頼んでいました。



 写真にあるとおり、中央がくぼんだりしているところは、「宮武」のうどんを思い出します。ところどころ、ねじれもあります。だしも薄茶色のものです。しかし、コシは本家の方がありますね。「宮武」には、後継者がいなかったのでしょうか。ちゃんと弟子を育てて引退してほしかったですね。この後、西にひきかえし、丸亀市内をめざしました。

岡山出張・地方食の旅②(ラーメン編)

2009-10-10 06:44:26 | 国内旅行ー中国
 宙ぶらりんになってしまった岡山出張の話ですが、3泊4日で6杯のラーメンを食べたので、自分のためのメモとして記録しておきます。岡山のラーメン店には、このネコちゃんのステッカーを貼ってある店を時折見かけます。地元の人に聞いてみたら、岡山のテレビ局のラーメン店を紹介する番組にでた店だという印だそうです。いちおう、おいしい店という目安になるのかもしれません。



 「ぼっけえ」です。このお店のある通りは、ラーメン通りと化しています。6~7軒のラーメン店が軒を連ねているのでは。近くにあるのは、金融機関や官公庁などなのですが、そのようなサラリーマン層をよびこんでいるのでしょうか。



 箱入りのおみやげ用ラーメンも販売されている有名店です。トンコツのきいた非常に濃いスープです。とろみがあるのではないかと感じるほどです。薄切りのチャーシューもおいしいですね。細切れチャーシューというのもあって人気なのですが、テトキチはふつうのほうがいいかな。



 最近、『岡山GOGOグルメ隊』というイラスト本がでました。取り上げられているお店は、地元の人向けの店が多く、旅行者にはあまり参考にならないかもしれません。でも、その中に載っていたラーメン店の一つである「とりそば太田」へ。



 鶏だしといっても、「あまいからい」や「天神そば」のような濃厚タイプではありません。あっさりしていてコクがあるタイプです。これはしょうゆ味ですが、塩味の方が有名のようです。



 同じく『岡山GOGOグルメ隊』にとりあげられていた岡山駅前のお店の「限定家」へ。




 こちらのラーメンもあっさりしょうゆスープに細麺という組み合わせです。



 岡山駅の裏手にある「浅月」。岡山ラーメンの源流の一つだという老舗だそうです。



 同じく岡山ラーメンの源流とされ、「浅月」の向かいにある「富士屋」はあっさり系なのに対し、「浅月」はこってり系のラーメンです。



 岡山に行ったら、やっぱりはずせない「やまと」。魚介だしのきいたこってり系のスープです。



 
 駅前にあって便利な「あまいからい」。今回も食べました。鶏系のラーメンです。



 ということで、岡山は都市だけあって、いろいろなタイプのおいしいラーメンがしのぎを削っていますね。それにひきかえ、松山は、ラーメン・ステーションがわずか4年しかもたずに、ぶっつぶれってしまうありさまです。ラーメン文化は貧困ですね。うどんは、もっとひどいし…。麺類自体をあまり好まない土地柄なのでしょうか。