定年楽農

第二の人生を農で楽しもう

戸別所得補償たぬきの皮算用その3

2009-12-27 21:14:06 | 経営
 私は戸別所得補償をもらわないことにします。
 私の経営する水田は、42aです 。
 このことから交付対象面積は、42a-17a(需給調整)-10a(控除)=15a となるようです。
 したがって、私の交付金は15,000円÷10a×15a=22,500円となります。これに米価が下がれば下がった分だけ上乗せされるようですが、それは、控除の10aの米価も下がることであり、ここでの赤字で相殺されることになる。
 私のような小規模経営の費用は、農水省の試算の「標準的な生産に要する費用」よりはるかに大きくなっており、22,500円をもらっても、所得が保障されるには程遠い。
 それどころか、これをもらうためには、需給調整の水田は、隣の水田に水が張ってあるため、麦、大豆はつくれず、他用途稲は、販売先がなく、結局、調整水田としなければならない。これがまた、維持管理に経費がかかるのである。
 このように考えると、「小規模農家を含めてすべての販売農家を対象」といううたい文句がむなしく聞こえます。
 ただ私は、小規模農家は切り捨てでいいと思っています。
 しかし、あまり区画の小さい圃場は、大規模農家が借りてくれないのです。
 今回は、小規模農家まで、生産目標数量が割り当てられるといいます。
 もしこの制度に乗れず、生産目標量が守られなければ、供給過剰になり、米価が下落することなり、今まで以上に小規模農家の耕作放棄を加速させるのではないかと危惧しています。
コメント
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