大晦日の紅白歌合戦は評判も良く、視聴率も高かったようだ。
私は毎年欠かさずに見ているが、確かに今回は例年以上に見ごたえがあった。
三山ひろしの歌唱時のけん玉ギネス挑戦。歌を引き立たせるための舞台装置やダンスはいいが、こういう余興はあまり好きではない。けん玉が気になって誰も歌を聴いていない。それでも敢えて2年連続で同じ余興にチャレンジしたのは、前年失敗した人への配慮だったのだろう。そんな中、全く動じることもなく朗々と歌い上げ、最後に自分でけん玉も決めた三山ひろしのプロ根性には感服した。
AKB、坂道グループからは、前年と同様で、AKB、欅坂、乃木坂の3グループ出演だった。全体のバランスからもそれが限度と思われ、AKBの姉妹グループは今後も出演の可能性は低いだろう。実態は、姉妹グループを含めた選抜メンバーが出場している訳で、非選抜メンバーには厳しい状況だ。
AKB48はBNK48との共演という形で『恋するフォーチュンクッキー』を歌った。国内の姉妹グループの出演が叶わぬ中、BNK48は異例の厚遇だ。しかしタイ国内で『恋するフォーチュンクッキー』が大ヒットしているということを踏まえれば、タイムリーな企画だったと思う。海外進出をアピールしたい運営サイドの意向も反映したのだろう。それもこれも『恋するフォーチュンクッキー』という楽曲の力があってのものだ。今年のヒット曲でないのに紅白で歌われるスタンダードナンバーになったということだ。
指原莉乃にとっては最後の紅白。前々回は人気投票で山本彩に1位を譲り、前回は楽曲人気投票で1位を渡辺麻友の『11月のアンクレット』に譲ったが、今回はセンターで花道を飾った。予定調和的だが、良かったのではないか。
欅坂46は平手友梨奈が体調不良で欠場。よほど具合が悪いのだろう。センターは小林由衣が務めた。欅坂のファンにとっては大きな違いだったろうが、一般の視聴者はあまり気づかなかったのではないか。前回の2度目のパフォーマンスで「無理させた」ことを司会の内村が謝っていたのはさすがの気配りだった。『ガラスを割れ!』はストレートなメッセージソングで、彼女たちの持ち味を充分に発揮できたのではないか。
乃木坂46は2年連続でレコード大賞を受賞した。紅白の番組中でもその旨紹介されていたが、歌ったのはレコード大賞受賞曲『シンクロニシティー』ではなく『帰り道は遠回りしたくなる』だったのは皮肉だ。レコード大賞の権威なんてものはとうの昔に無くなってはいるが、象徴的な出来事だった。なぜ『帰り道・・・』にしたのかは不明だが、最新曲だからなのか、西野七瀬のラストシングルだからか。私は『シンクロニシティー』の歌詞「ハモれ」がどうしてもしっくり来ないので、NHKにも似たセンスの人がいたのかもしれない。どちらの曲も乃木坂らしい薄味で爽やかな曲である。
松田聖子の80年代4曲メドレーは久々に良かった。最近の聖子は、スローバラードを変にタメて歌うので聞き苦しくて仕方ない。今回はアップテンポな曲ばかりで譜面どおりに歌っていて良かった。4曲と言わずもう2曲くらい聴きたかった。
松任谷由実の2曲メドレーも良かった。『ひこうき雲』『やさしさに包まれたなら』ともいずれも荒井由実時代の作品だが、今も色褪せない名曲だ。松田聖子とは逆アプローチで、2曲に絞ってじっくり聴かせた。
話題の米津玄師の中継も素晴らしかった。初のテレビ生歌唱なのに全く乱れがなく堂々と歌い上げていた。『Lemon』は複雑なメロディーの曲で、カラオケでとても歌えそうにないが、サビ部分は印象的で耳にこびりついた。その影響で、正月に再放送していたドラマ『アンナチュラル』を見てしまった。主題歌として『Lemon』は絶妙にハマっていて、ドラマと曲の相乗効果がすさまじかった。
サザンオールスターズの盛り上がりは報道されている通り。彼らも選曲が絶妙。『希望の轍』は1年の締めくくりにふさわしく、ポジティブになれる曲。その後にお祭り騒ぎの『勝手にシンドバット』。桑田佳祐のエンターテナー性を改めて見せつけられた。
私は毎年欠かさずに見ているが、確かに今回は例年以上に見ごたえがあった。
三山ひろしの歌唱時のけん玉ギネス挑戦。歌を引き立たせるための舞台装置やダンスはいいが、こういう余興はあまり好きではない。けん玉が気になって誰も歌を聴いていない。それでも敢えて2年連続で同じ余興にチャレンジしたのは、前年失敗した人への配慮だったのだろう。そんな中、全く動じることもなく朗々と歌い上げ、最後に自分でけん玉も決めた三山ひろしのプロ根性には感服した。
AKB、坂道グループからは、前年と同様で、AKB、欅坂、乃木坂の3グループ出演だった。全体のバランスからもそれが限度と思われ、AKBの姉妹グループは今後も出演の可能性は低いだろう。実態は、姉妹グループを含めた選抜メンバーが出場している訳で、非選抜メンバーには厳しい状況だ。
AKB48はBNK48との共演という形で『恋するフォーチュンクッキー』を歌った。国内の姉妹グループの出演が叶わぬ中、BNK48は異例の厚遇だ。しかしタイ国内で『恋するフォーチュンクッキー』が大ヒットしているということを踏まえれば、タイムリーな企画だったと思う。海外進出をアピールしたい運営サイドの意向も反映したのだろう。それもこれも『恋するフォーチュンクッキー』という楽曲の力があってのものだ。今年のヒット曲でないのに紅白で歌われるスタンダードナンバーになったということだ。
指原莉乃にとっては最後の紅白。前々回は人気投票で山本彩に1位を譲り、前回は楽曲人気投票で1位を渡辺麻友の『11月のアンクレット』に譲ったが、今回はセンターで花道を飾った。予定調和的だが、良かったのではないか。
欅坂46は平手友梨奈が体調不良で欠場。よほど具合が悪いのだろう。センターは小林由衣が務めた。欅坂のファンにとっては大きな違いだったろうが、一般の視聴者はあまり気づかなかったのではないか。前回の2度目のパフォーマンスで「無理させた」ことを司会の内村が謝っていたのはさすがの気配りだった。『ガラスを割れ!』はストレートなメッセージソングで、彼女たちの持ち味を充分に発揮できたのではないか。
乃木坂46は2年連続でレコード大賞を受賞した。紅白の番組中でもその旨紹介されていたが、歌ったのはレコード大賞受賞曲『シンクロニシティー』ではなく『帰り道は遠回りしたくなる』だったのは皮肉だ。レコード大賞の権威なんてものはとうの昔に無くなってはいるが、象徴的な出来事だった。なぜ『帰り道・・・』にしたのかは不明だが、最新曲だからなのか、西野七瀬のラストシングルだからか。私は『シンクロニシティー』の歌詞「ハモれ」がどうしてもしっくり来ないので、NHKにも似たセンスの人がいたのかもしれない。どちらの曲も乃木坂らしい薄味で爽やかな曲である。
松田聖子の80年代4曲メドレーは久々に良かった。最近の聖子は、スローバラードを変にタメて歌うので聞き苦しくて仕方ない。今回はアップテンポな曲ばかりで譜面どおりに歌っていて良かった。4曲と言わずもう2曲くらい聴きたかった。
松任谷由実の2曲メドレーも良かった。『ひこうき雲』『やさしさに包まれたなら』ともいずれも荒井由実時代の作品だが、今も色褪せない名曲だ。松田聖子とは逆アプローチで、2曲に絞ってじっくり聴かせた。
話題の米津玄師の中継も素晴らしかった。初のテレビ生歌唱なのに全く乱れがなく堂々と歌い上げていた。『Lemon』は複雑なメロディーの曲で、カラオケでとても歌えそうにないが、サビ部分は印象的で耳にこびりついた。その影響で、正月に再放送していたドラマ『アンナチュラル』を見てしまった。主題歌として『Lemon』は絶妙にハマっていて、ドラマと曲の相乗効果がすさまじかった。
サザンオールスターズの盛り上がりは報道されている通り。彼らも選曲が絶妙。『希望の轍』は1年の締めくくりにふさわしく、ポジティブになれる曲。その後にお祭り騒ぎの『勝手にシンドバット』。桑田佳祐のエンターテナー性を改めて見せつけられた。