倉敷ホーリネスチャーチ

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【説教】「カナンの女の信仰の大きさ」 2015/04/12

2015年04月12日 | メッセージ
【聖書】マタイによる福音書15章21~28節
22:すると、そこへ、その地方出のカナンの女が出てきて、「主よ、ダビデの子よ、わたしをあわれんでください。娘が悪霊にとりつかれて苦しんでいます」と言って叫びつづけた。

主の御名を賛美します。

 ガリラヤを出て行かれる主と弟子たち。出て行く原因はマルコによる福音書7章21節からの並行記事を見ればわかりますが、聖書に記されている原因は、誰にも知られず隠れている事ができないためでした。そして異教徒の町に入って行かれる主。ここで何があったのか、4つの視点で見てまいります。

(1)ツロとシドンの地方に行かれる主イエス
15:21 表面的に神を重んじる人々が多い町から出て行かれる主。神を信じていると彼らは口では言うが、根本的な本質から離れ、形式ばかりに囚われている。その町から出て行かれ本当の神を求める地へと行かれました。形式ばかり守る人ほど、腐敗し大敗してしまいます。

(2)カナンの女と出会う
15:22 するとそこへ・・・カナンの女が出て来ました。ユダヤ人とカナン人は敵対していました。偶像礼拝を行う異教を信じ、ギリシャ語を話す民でした。表向きの出発は誰も知らない場所に行く事でしたが、もう一つの目的は、本当の神を知らない人々への伝道だったのでしょう。出て行くと新たな出会いがあるのです。

(3)カナンの女の主イエスに対する求め
15:23 カナンの女の娘が苦しんでいる。その娘をでなく、私を哀れんでくださいと願い続ける女でした。娘の看病で疲れ果てている母の心情から出た言葉でしょう。娘の苦しみは母の苦しみでもあるのです。叫びながらついて行きますが主は何も答えられません。すると弟子たちが、「うるさくて仕方ないので癒してやってください」と言ったのではなく、「追い払ってください」と何とも非情な言葉を主に語ります。そこで主は「わたしは、イスラエルの家の失われた羊以外の者には、つかわされていない。」と何とも突き放つような言葉をかけられます。それでも女は拝して「お助けください」と。主は「子供たち(ユダヤ人)のパンを取って子犬(異邦人)に投げてやるのはよろしくない」と。それに女は「主よ、お言葉どおりです。でも、小犬もその主人の食卓から落ちるパンくずは、いただきます」と。女はパンのクズでも、それだけでも私は救われます。と答えるのでした。

(4)カナンの女の大きい信仰
15:28 主はそれを見聞きし「あなたの信仰は見上げたものだ」。これはとてつもなく大きく、メガトン級だと言われているのです。主や弟子たちから拒絶され続けても願い続ける女。主を信じる軸がまったくブレないでいました。そしてついに主は「あなたの願いどおりになるように」とお言葉をかけられ、ちょうどその時、離れた所にいる娘が癒されたのでした。

 しつこい願い求めの女。どんな困難な事があろうと、求め続ける事ができる信仰が与えられるなら何と幸いな事でしょう。
私をあわれんでください。そして神の愛で満たしてください。私を強めてください。

 今週も、主にあり素晴らしい年となりますよう祈ります。


テケテケ

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