毎度、「ぼくは映画なんて好きではなかったのに」って、夫に言われながらも、
夫婦50割引で1,000円になるからと、東野映画に付き合ってもらう。
TVで盛んに流れる映画の番宣の日本橋の麒麟の翼像のたもとで死にゆく中井貴一の謎を知りたーいという興味から
観たのは「麒麟の翼」
夫はまぁTVで観てもいい映画だったなって、言っていたけれど、
1つの殺人事件の裏の折り重なった事実を、じわじわとほぐしていく阿部ちゃん演じる加賀恭一郎。
控えめで、実は自分の主張を上手に突き進めていく。
サスペンスものだけれど、ヒョーマニズムたっぷりのストーリーは涙なくしては観られない。
このヒューマニズムは、東野圭吾の「新参者シリーズ」に一貫して流れていると思う。
サスペンスだけれど、動機を物理的な状況ではなく、より人間の本質に求めた視点がいつも面白い。
先日読んだ「悪意」も、人間の誰もが持っているブラックな部分を掘り下げていて、一気に読み進めずにはいられないものだった。
この「麒麟の翼」は父親の深ーい愛にぐっとくる映画に仕上がっており、
清盛の父でもある中井貴一の父親役には泣かされます。
スリリングなサスペンスものを期待する人には向かないですが、お勧めです。
(YAHOO評でも間逆の評価。)
エンドロールで「向井理」って出たのをみて、夫が「えっ、どこに出てきた?」ってつぶやいていましたが、TVドラマの新参者を観ていないと分からないかも。
私の種明かしに、そんなとこ!?って驚いておりました。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます