
出来れば行きたいと思っていた「東大寺大仏展」に、都内に出たついでに行く。
用事と用事の間のすき間、2時間を使って。
行列ができていたらアウトだったけれど、夕方だったせいかすいていて助かった~
「奈良の大仏様」
15mの大きな姿は、当時、どんな風に民衆に映ったのでしょうね。
入り口1階ラウンジに展示されている実物大の右手を見ても、驚きの大きさ。

高層ビルのないあの時代に、こんな大きなものを見たら・・・
しかも、金ぴかだったのですから。
BS4チャンネルの「ぶらぶら美術館」で紹介されていた、お目当ての「誕生釈迦仏立像」は、
右手を上げ、天を指し「天上天下唯我独尊」といったとされる誕生のお釈迦。
お顔がかわいらしい。
長い修行のために、髪?が伸びて、アフロのようになった、ひょうきんな「五劫思惟阿弥陀如来像」やら
「大仏開眼供養会」で大仏の眼に瞳を書いた筆、
その筆に繋げて、光明皇后と聖武天皇など参列者が握って縁を結んだという縹色(はなだ色)の紐などの正倉院宝物も一部展示されていて、見ごたえ十分。
圧巻は、大仏殿前に立つ、4.6mほどの「国宝 八角灯篭」を現地から運んであります。
それに施された、細工が美しく。
「仏教の力で国を治めた」という表面的な知識の私でしたが、
当時から受け継がれてきた歴史と、そこにこめられた祈りの深さに少し感動しました。
この日の上野の山は、秋色に美しく染まっていました。
もう少し晴れていて、日の高い時だったら、もっときれいだったでしょう。


1300年前の歴史にどっぷり漬かって、外に出たら既に日が暮れていて。
ライトアップされていた「国立博物館」も素敵でした。

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