
3月のミュージカルは「ベガーズ オペラ」 日生劇場にて。
GS席という中2階の感覚の一番前の中央。
ちょっと心配していたけど、とっても見やすかった~
もともと原作は1700年代のもので、「世界最初のミュージカル」と言われているものだ。
この作品をもとにブレヒトが「三文オペラ」を書いたのだという。
20分・10分の休みを挟んで3時間半という長いミュージカルだったが、とっても、斬新に感じた。
それは、舞台の両袖に観客席を作り、観客も舞台の上に。そして、役者はそれ以外の客席へ降りたり、幕間には観客とおしゃべりをするという演出だったから。
まさに観客と役者が一体になっていて、最後なんて観客も舞台の上でダンスをしたりということも・・・
というのも、作品自体が乞食役者の一座が劇場を借りてそこで芝居を打つという内容のもので、実際の観客も作品の一部となっていたのだ。
つまり、芝居を行っている乞食一座の芝居小屋全体を私たちは見ているという状態。
会話ぶんの中のかぎ括弧(「)の中にある二重かぎ括弧(『)のような二重構造のようになっていて・・・
で、私の席は、その演出効果も含めて全体を眺めることが出来てとってもいい席だった~と思う。
内野聖陽、橋本さとし、村井国夫、近藤洋介、島田歌穂、森公美子、笹本玲奈などの実力者ぞろいが顔を揃え、安心して作品を楽しめた。
みんな芝居も歌もうまい!
特に盗賊のマクヒースを演じる主演の内野聖陽はエリザベートのトート役のとき以上に、色っぽくエネルギッシュだった。
へぇー こんなにいい役者さんだったんだ!と認識を新たに。
さらに、島田歌穂と笹本玲奈の歌声もこの芝居に深みを持たせ、2人のデェットは聞き応え十分。
その他、森公美子は面白おかしく貫禄十分に、橋本さとしは2役を精力的に役をこなしていた。着替えが大変だったのでは?
歌も芝居もしっかりした、いいミュージカルでした
