冷え込みの強い朝、当地はまだ積雪が無いのはうれしい。
家を出る頃は6時前、未だ真っ暗な夜。
「禅堂」も当然真っ暗、「坐禅会の表札」も読み取れない。
すでに上がっている人もいたので、しばしの歓談。
老師がお撞きになる、「6時の時報梵鐘」に腰を上げられたので
坐蒲(ざぶ)に付く。
凛とした暗闇の中での「梵鐘の音と般若心経の読経」はかすかに聞こえる。
席に戻られた老師の「検単(けんたん)」を受け静寂の世界。
平素は坐中にいろいろなお話しを頂けるのですが、
今朝は一切の声なく、ダダ静寂、禅堂中央にや置かれた石油スト-ブの油の流れる音、
もう一台の大型ストーブのファンの音、この2つだけが音として聞こえる。
40分を過ぎ、ようやく外が白けて来る、小鳥は鳴くことなく
カラスの鳴き声のみが聞こえ出した。
しばしの静寂の中で「鐘一つ」坐禅の終了です。
ストーブの置かれた禅堂。
老師の座蒲と小鐘
静かな老師の初めての語、最後の作法、
「合掌低頭、両手を両膝の上に仰向いて置く、上体を小さくほぐし徐々に大きくゆする、
組んだ足を解き、右回りでユックリ立ちあがりなさい」。
この間丁度60分。
老師のお話しの無い60分連続の坐禅は長かった、
よく考えると検単の後、席に着かれて
「3つの鐘(スタート)」しっかりの40分であったのでしょう。
あけた朝の禅堂前
本日の参禅者男性3・女性3(うち二人は福井市と越前市から)の6名でした。
坐後に「お茶と干し柿」を頂き、積雪を踏まえ、「1・2月はお休み」を確認し合った。
無事に一年を過ごせたことの感謝を喜びあい解散。
その後、3人でワンコインの朝食店へ移動、
取り残した写真の紹介と来年の旅など、
尽きることの無い時間、
10時には帰宅できました。