新・日曜炭焼き人の日記

炭遊舎のホームページで書いていた「日曜炭焼き人の日記」を引きついで書いていきます。

水道民営化!

2018年12月08日 | 日記

 外に出るのが億劫になるほど寒い。今冬はじめての寒さだ。藤野ではこの時期、駅伝の練習風景と腐葉土のするための落ち葉集めが風物詩になっている。
 昨夜は紀平梨花のフィギュアに見入った。妖精のような舞に82点がついた。世界最高得点、ロシアのザキトワを上回った。あすのフリーが楽しみだ。

 水道が民営化されるかもしれない。すでに国会を通過した。わが家の水道料金は31立方メートルを使って3614円、月にすれば1800円ほどになる。節水しようという意識にさせないほどの低価格で、安全な水が供給されているのはありがたい。
 水道民営化法案についてのニュースで、法案を作成しているはずの内閣府民間資金等活用事業推進室にヴェオリア社の社員が出向していることを知った(内閣府は公募で採用したといっているらしい)。これは恐ろしい。ヴェオリア社はフランスに根拠地をおく水ビジネス企業だ。世界中で事業を展開している。悪評もある。同社日本法人はすでに地方のいくつかの自治体から上下水道事業の一部を受託している。もっと大がかりに事業を広げるつもりだろう。法案作成の段階からすでに絡んでいるのか。グローバル企業の政権中枢へのアプローチのしかたを、メディアはよく監視していってほしい。
 漁業権を企業にも渡せる法案も近く成立しそうだ。農地も企業が買えるようになった。私は基本的にこれらの法案には反対しない。農業、漁業を効率的に進めるためには会社経営にするほうがよいと思っている。農家も漁師も会社員になり、給料生活者になるほうが気楽に生きていける。要はその会社の経営者がどのように社員を雇うか、モラルの問題だ。「市場とモラルが乖離している」といわれる昨今、日本型市場主義が実現できないものだろうか。
 それにしても、グローバル企業が法案作成の段階から絡んでいるとなると問題だ。





オペラ「アイーダ」

2018年12月02日 | 日記

 調布市民オペラ「アイーダ」を鑑賞した。
 アイーダはエチオピア王の娘、身分を隠してエジプトの奴隷になっている。エジプトの若き勇者ラダメスと相思相愛になる。エジプトとエチオピアはともに歴史を誇る強国どうし、敵対関係にある。ラダメスはエチオピア征伐の司令官に任命される。アイーダは、恋の相手が自分の母国を討つことを知り、思い悩む。
 エジプト王には年頃の娘アムネリスがいる。アムネリスもまたラダメスに恋しているが、奴隷のアイーダがひそかに自分の恋敵であることを感づいている。エチオピアを降伏させ、凱旋したラダメスをアムネリスの結婚相手にするようにと、エジプト王が命じる。勝ち誇るアムネリス、みずからの置かれた立場にとまどうラダメス、そして悲しみに沈むアイーダ。
 アイーダにはさらなる不幸が襲う。エチオピア王だった父が捕虜となってエジプト宮廷に連行されてきた。父子の愛は変わらず、ついにアイーダの身分がエジプト宮廷内に明かされる。アイーダはエチオピア王の娘だった。そのアイーダ、母国を救えという父の意向を受けて、ラダメスからエチオピア再征服のための軍の進路を聞き出す。ラダメスは、重大な国家機密を敵国のアイーダに明かしてしまった。怒り狂ったアムネリスとエジプト国王は、ラダメスに生き埋めの刑をいい渡す。
 どこまでもラダメスを慕いつづけるアイーダは、自分もラダメスと一緒に死ぬことを決意し、ラダメスが幽閉される墓穴へ先に潜り込む。墓穴で遭遇した2人は、抱き合って死を迎える。

 調布市民100人がプロのオペラ歌手を迎えて熱演した。調布グリーンホールの大ホールを埋めつくす観客を一瞬たりとも飽きさせない、その迫力に酔いしれた。年の瀬、心を洗われるひとときを過ごした。