新・日曜炭焼き人の日記

炭遊舎のホームページで書いていた「日曜炭焼き人の日記」を引きついで書いていきます。

オペラ「アイーダ」

2018年12月02日 | 日記

 調布市民オペラ「アイーダ」を鑑賞した。
 アイーダはエチオピア王の娘、身分を隠してエジプトの奴隷になっている。エジプトの若き勇者ラダメスと相思相愛になる。エジプトとエチオピアはともに歴史を誇る強国どうし、敵対関係にある。ラダメスはエチオピア征伐の司令官に任命される。アイーダは、恋の相手が自分の母国を討つことを知り、思い悩む。
 エジプト王には年頃の娘アムネリスがいる。アムネリスもまたラダメスに恋しているが、奴隷のアイーダがひそかに自分の恋敵であることを感づいている。エチオピアを降伏させ、凱旋したラダメスをアムネリスの結婚相手にするようにと、エジプト王が命じる。勝ち誇るアムネリス、みずからの置かれた立場にとまどうラダメス、そして悲しみに沈むアイーダ。
 アイーダにはさらなる不幸が襲う。エチオピア王だった父が捕虜となってエジプト宮廷に連行されてきた。父子の愛は変わらず、ついにアイーダの身分がエジプト宮廷内に明かされる。アイーダはエチオピア王の娘だった。そのアイーダ、母国を救えという父の意向を受けて、ラダメスからエチオピア再征服のための軍の進路を聞き出す。ラダメスは、重大な国家機密を敵国のアイーダに明かしてしまった。怒り狂ったアムネリスとエジプト国王は、ラダメスに生き埋めの刑をいい渡す。
 どこまでもラダメスを慕いつづけるアイーダは、自分もラダメスと一緒に死ぬことを決意し、ラダメスが幽閉される墓穴へ先に潜り込む。墓穴で遭遇した2人は、抱き合って死を迎える。

 調布市民100人がプロのオペラ歌手を迎えて熱演した。調布グリーンホールの大ホールを埋めつくす観客を一瞬たりとも飽きさせない、その迫力に酔いしれた。年の瀬、心を洗われるひとときを過ごした。