6 焚口をつくります
窯の入り口を焚口にします。まずは内側の壁を作ります。耐火煉瓦、コンクリート壁などを立て、上部13センチぐらいを火の浸入路として開けておきます。内壁ができあがってから改めて窯内を雑木で満たします。内壁をつくるのに窯の入り口に多少の空間が必要ですから内壁を作ったあとにそこを埋めるわけです。上部の13センチ以外は隙間をつくらないほうが望ましいので、耐火レンガなどを組み合わせたときの隙間を粘土などでふさぎます。泥をこねて隙間にむけて投げつける方法をとります。
同様にして外壁をつくります。外壁は薪を放り込むための空間を中央上部に、空気を取り込むための穴を下部中央に開けておきます。
7 焚口に薪を入れ、火をつけます
焚口で薪を燃やします。焚口の内壁上部の隙間から窯内に火が入りはじめます。約6時間から8時間、焚口で燃やしつづければ窯内に火が入り、窯内で自燃が始まります。この段階を点火と呼んでいます。煙突口での温度が75度前後になることが点火したことの目安です。温度が75度前後で一定していれば順調に炭化がすすんでいます。
8 焚口を閉じます
煙突口での温度が75度前後で一定すれば、薪をできるだけ多く入れて焚口を閉じます。薪を放りこむ空間を閉じ、空気口だけを残し、入念に隙間に粘土などを投げつけて埋めていきます。内壁の隙間をふさぐときとおなじです。空気の流入は多すぎてもいけないので空気口と煙突口は適度にせばめて調節します。空気口には障害物をまえにおき、煙突口にはほそい生木などを煙突にのせます。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます