新・日曜炭焼き人の日記

炭遊舎のホームページで書いていた「日曜炭焼き人の日記」を引きついで書いていきます。

センター試験

2018年01月14日 | 日記

 けさの仕事、それは大学入試センター試験の英語筆記試験を自分で解くことだった。毎年センター試験の翌日または翌々日に、この作業をしている。さいわい大手の予備校が試験問題そのものをいち早くPDFでネット上にアップしてくれるので、新聞のこまかい文字を読む必要はない。
 おおむね良問といえる問題だった。ただ私がうっかりミスした問題について、ほんとうに英語力を問う問題だったかどうか疑問に思ったので、ちょっとだけ書いておこう。
 第4問は「お父さんたちのための料理教室」のパンフレットを読んで問いに答える問題だった。パンフレットには料理教室開校の趣旨説明につづいて、講習料の説明がある。イタリアンのコースは150ドル、フレンチは250ドルなど。フォークやスプーンなどは学校が用意するが、エプロンとタオルは持参するか、有料レンタル、学校が斡旋するものを自費購入(50ドル)してほしい。パンフレットには切取線つきの10パーセント割引券がついている。
 さて、問題。フレンチコースを受講してエプロン・タオルのセットを購入することにし、割引券をもっていけばいくら払えばよいか。あわせて300ドルの10パーセント引きだから270ドル、と私は計算した。正解は275ドル。割引券は本コース分に適用される。250ドルのフレンチのコースが10パーセント引きになるが、エプロン・タオルは割引なしの50ドルというわけだ。まんまと引っかかった。
 第5問は宇宙探検の日誌を読み、答える問題だった。未知の惑星Xに宇宙船でたどり着き、水中内の生物を観察している。頭が丸くてその下に目がある。脚がたくさんついている、などという記述がある。
 そこで問題。「この日誌を書いているauthorをもっともよく表すものを4つから選べ」という。なんの説明もなく書きはじめてある英語の日誌なので、まさか異星人の日誌であるとは思わなかった。てっきり地球の人間がどこかの惑星へ行って、観察しているものと思いこんでいた。観察し、日誌を書いているのは人間ではなかったのだった。先入観がありすぎたのか。いや、先入観をもたせないような説明がはじめのほうにあってもよいではないか。なにしろ英語で書いてある日誌なのに、地球人以外にだれがこのような日誌を書くだろう。
 意地悪な設問はこの2問ぐらいで、あとは英語力がある人なら自然に解答できる良問ばかりだったといえよう。ただ21ページにわたる問題を80分で読んで答えていく作業は、私でも小一時間かかったのだから高校生にはきつい。中身のある文章は、ゆっくりと時間をかけて読ませるべきだ。改善を望む。





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