新・日曜炭焼き人の日記

炭遊舎のホームページで書いていた「日曜炭焼き人の日記」を引きついで書いていきます。

大阪市の愚行?

2018年08月06日 | 日記

 大阪市が小中学生の学力調査の結果を、学校の教員の給料、ボーナスに反映させる方針を打ち出した、というニュースが新聞に載った。それについてひとこと。
 学力調査の結果を教員の給料に反映させる方法で、生徒の学力向上を図ろうとする方策は、アメリカでは以前からおこなわれていたことで、大きな問題が生じている。マークシート方式で児童に答えさせ、それを機械処理する方式を悪用して、教員がマークシートの答えを改ざんする不正がはびこった。自分が教えた生徒たちの成績で自分の給料の金額が決まるとなると、教員もいろいろな手段を考える。生徒たちに学力をつけさせようと短絡的な方策を講じる教育委員会にたいしては、安易な方法で自分の給料の額を確保しようとする教員が現れるのは理の当然だろう。
 教育委員会は教員による不正を摘発するため、調査チームを設置した。マークシートの改ざんはどのようにしておこなわれるか。マークシートに一定の法則性を見いだして悪徳教員の摘発に乗りだす。
 アメリカでのその辺の経緯をくわしく書いたものが「Freakonomics(邦題「やばい経済学」)だった。書架のどこかにあるはずだが見あたらず、かわりに「Super Freakonomics」という本が見つかった。これは当該の本の続編らしい。自分の書架で探すより図書館で邦訳を検索する方が早いかもしれない。
 アメリカの愚をくり返さないようにしてほしい。




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