新・日曜炭焼き人の日記

炭遊舎のホームページで書いていた「日曜炭焼き人の日記」を引きついで書いていきます。

平成元年の初日はこうだった

2019年03月20日 | 日記

 友人からメールが届いた。平成元年に社会人になった人はいないかという。現在52歳ぐらいの人か。ある新聞社の企画で、4月1日に新元号が発表になったとき、平成の30年間を競争社会のなかで生きてきた人の、平成を振り返っての感想や新元号への思いを特集したいそうだ。電話でのインタビューに応えてくれる人を探している。
 昭和64年1月8日になるはずの日が平成元年1月8日に変わった。いまでもはっきり憶えている。その日は学校の始業式の日だった。職員も生徒も久しぶりに登校、出勤し、「へーせー」なんてヘンな発音だ、慣れるまで時間がかかる、などと言いあっていた。始業式の打ち合わせに際し、司会進行の教員が「これは昭和63年度3学期の始業式ですね」と念を押した。64年でも元年でもなく63年度だった。そう、3月までは昭和63年度の教育課程を遂行していたのだった。4月になり、ようやく平成元年度が始まった。
 このやり方でいくと、今年はどうなるだろう。4月から平成31年度の授業が始まる。来年の3月までは平成31年度になる。いくら4月1日に新元号が発表されるとはいえ、4月にそれを公式に使用することは許されないだろう。5月から新元号元年度に切りかえるか。そうでなければ新元号元年度は幻に終わってしまう。西暦に変えればすむことだが、公立学校、公的な機関は西暦に先んじて元号を使うことを強制されている。さて、どのような対策が講じられているのだろうか。