企業が発展するために最も大切なものは「顧客からの信用」だと思います。
しかし、韓国企業は一時の儲けに走りがちで、顧客との信頼関係構築には重きを置かない傾向があります。
そもそも、韓国における伝統的な商売のやり方は一発勝負の「騙し合い」であり、南大門市場などに事情を知らない日本人が買い物に行けば、とんでもない高い値段で買わされます。
「パリパリ」儲ける事が大事で、「損をして得を取る」という悠長なことはやりません。
身内や個人間での信頼関係は結べても、それが企業と企業、あるいは企業と顧客の間の信頼関係構築にまでは至っていないのが韓国の現実だと思います。
小手先の販売戦略で一時的に売り上げが伸びても、顧客の信用を繋ぎとめることができなければ、決して商売は長続きしません。
「顧客の信用こそ企業の命」と考えて物づくりに励む日本企業との最も大きな差がここにあります。
日本企業と韓国企業の比較分析はいろいろな角度からなされていますが、資本力や技術レベル、人的能力の問題ではなく、両国の文化と民族性、特に信用に対する考え方の違いによって、韓国企業が日本企業に追いつくことは根本的に難しいのではと思います。