韓国政府の許可無しに無断で北朝鮮を訪問している祖国統一汎(はん)民族連合(汎民連)南側(韓国側)本部の盧修熙(ノ・スヒ)副議長は15日、故・金日成(キム・イルソン)主席の100回目の誕生日に平壌で開催された大規模軍事パレードに出席していたことが分かった。盧副議長は先月、死去から100日目を迎えた北朝鮮の故・金正日(キム・ジョンイル)総書記を追悼するため北朝鮮を訪問していた。
北朝鮮の朝鮮中央放送は軍事パレードの実況中継で「汎民連南側本部の副議長が招待席に座っている」と報じた。
盧副議長は先月13日、野党・民主統合党の韓明淑(ハン・ミョンスク)代表、統合進歩党の李正姫(イ・ジョンヒ)、シム・サンジョン、柳時敏(ユ・シミン)共同代表ら野党執行部が参加した野党連合発足の共同宣言イベントに出席し、その11日後の24日に北京を経て無断で北朝鮮を訪問した。韓国政府関係者は「盧副議長は20日以上にわたり北朝鮮に滞在し、北朝鮮政権を賞賛している」と述べた。
朝鮮中央通信によると、盧副議長は先月26日に金日成主席の生家である平壌の万景台を訪問して敬礼し、芳名録に「国葬に際しても、(故・金総書記の弔問を認めず)反人倫的蛮行を行った李明博(イ・ミョンバク)政権に代わり、祖国人民からの謝罪を万景台に丁重にささげます」と書き込んだ。盧副議長はまた、金総書記の遺体が安置されている錦繍山太陽宮殿に「偉大な領導者・金正日同志は永遠にわれわれと共におられる」と書かれた造花をささげた。