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「浮かぶ高崎山」に会う【JR九州暘谷駅 鉄卓のフォト・ウォーク2016-4】

2016-02-18 | JR九州ウォーキング
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2016年2月13日(土)

ウォーキングMAP(PDF)

 大分県日出町暘谷(ようこく)駅へ、九州新幹線博多駅で乗換て小倉経由のソニックで杵築駅へ。普通列車に乗り換え4つ目でようやく到着。雨の中、コンパクトデジカメをポケットに入れ、10時20分頃スタート。


(暘谷駅)

 瀧廉太郎の墓がある龍泉寺へ。瀧家は江戸時代、日出藩の家老職もつとめた家柄で、龍泉寺が菩提寺。廉太郎は大分市内で亡くなり、市内の万寿寺に葬られていたがこちらへ移されたようだ。


(龍泉寺)


(龍泉寺)

 龍泉寺の隣、日出藩主木下家の廟所がある松屋寺に行く。松屋寺の前身は西明寺で、慶長7年日出藩主木下延俊が祖母にあたる朝日局(秀吉の奥方北政所の母)の菩提を弔う為、寺を修堂し之を禅寺に改め朝日局の法名から「康徳山松屋寺」と改称している。寺の本堂前には国の天然記念物、日本一の大蘇鉄がでんと坐っている。樹齢は約700年といわれ、高さ6.1m、株元の周囲6.4mには圧倒される。宝物殿には、涅槃図や秀吉から延俊に贈られた虎の頭骨や古い仏像などが展示してある。雪舟が造ったといわれる庭もあった。入場料300円いったが敷地も広く見応えのあるお寺だ。天気が良ければもう少しゆっくり見てまわりたいお寺だ。


(松屋寺)


(松屋寺)


(松屋寺)


(松屋寺)


(松屋寺)

 松屋寺を後にし歩いていると、別府湾が見えた。「うおー。」100キロウォークで感動して眺めた光景だ。約90キロ地点。「別府だ、別府だ、もうすぐゴールだ。」と思ったが、これからの10キロがきつい。ここからの1キロ1キロがこれまでの1キロの数倍もあるような気がして歩いた。今は、その感動ときつさと辛さが甦り、懐かしく歩く。


(道沿いで)


(別府湾)

 高崎山は雲に浮かんでいる。こんな姿を見れるなんて、雨の日はるばる来たかいいがあった。カメラがいつも持って歩くのではなくコンパクトデジカメなのは残念だが、雨空に感謝。傘をさしてうきうきして歩く。


(高崎山)


(日出の海岸)


(100Kウォークのゴールは約126キロ地点)

 海岸へ下りて日出の町へ岸を歩く。日出城址の石垣が見えたところに「人柱祠」があった。城の正南端より木棺が発掘され、棺の中には老武士の遺骨があって、築城当時の人柱であろうと推定されている。そこに祠が建てられている。


(海岸沿いを歩く)


(高崎山)


(日出の海岸)


(城下鰈供養塔)


(人柱祠)


(高崎山)

 城の階段を上って行った。一番上は小学校の校庭の端に出た。遠目につり鐘が見える。元禄8年(1695)に三代藩主木下俊長が鋳造させた釣鐘で、明治7年(1874)、外大手門より現在地に移され、元禄の時鐘として有名らしい。


(日出城址)


(日出小学校、釣鐘は小さく映っている)


(日出城址から)

 日出港から蓮華寺、若宮八幡宮、的山荘と廻る。的山荘には皇族の方々が植えられた木があった。その的山荘の道向かいに瀧家の屋敷跡。


(日出港)


(蓮華寺)


(若宮八幡宮)


(若宮八幡宮より海)


(的山荘)


(的山荘)


(瀧家の屋敷跡)

 日出町役場から物産館にもなっている二の丸館へ。海岸からは城の裏手だったが日出城、別名暘谷城址の表に。瀧廉太郎、帆足萬里の像がある。帆足萬里は江戸後期に三浦梅園、広瀬淡窓と共に豊後三賢の一人と言われ、日出藩の藩校の教授、日出藩家老を務めた人。


(お店の窓に)


(二の丸館)


(瀧廉太郎像)


(帆足萬里像)


(暘谷城址碑)


(日出小学校門)


(日出小学校門)

 藩校致道館はお城の直ぐ横にあった。2階もあって天井は低かった。2階は生徒が寝泊まりする部屋だという。


(致道館)


(致道館2階)


(致道館より)

 後はゴールへ向かうのみだが、お腹も空いた。「ひじカレー」の幟が目につくが、日出に来たからには「城下カレイ」だよな、と思いつつ歩いていたら、城下カレイの看板が。迷わずお店「能良玄家」に入る。城下カレイは、日出城下の真清水の湧く海域で獲れるマコガレイ。メニューを見るとちょっと高いお値段だが折角なので注文する。コースでは1番安い「城下かれいミニセット」3,500円+税。刺身、煮付、唐揚が一品一品出てきた。最後は吸物・香の物・御飯。ビールも飲んで、これまでのJRウォーキングで最高の贅沢な昼食だなぁ。


(能良玄家)


(城下カレイ)


(城下カレイ)


(城下カレイ)

 13時55分頃、帰りの予定の時間に間に合ってゴール。


(お店の窓に)


(西教寺)


(陸橋より)

 暘谷駅から別府駅へ。駅でビールを買って九州横断特急で阿蘇を経由し熊本へと、北部九州をぐるりと一周する鉄旅の一日でもあった。


(暘谷駅)


(別府駅で)


(阿蘇山)


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