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オーディオと音楽について

AVD-550SD追試

2005年02月18日 13時21分28秒 | 使用機器
ここ3週間、音楽用にはeAR501を聴いていました。AVD-550SDはもっぱら映画用です。現在の環境では、メインスピーカーをその都度繋ぎ変えなければなりませんが、極端に言えばそれだけのことなので少し我慢すれば可です。
私は操作が面倒なのはあまり好きではないので将来的には収束していき、結局は”音楽も楽しめるホームシアター”という形になっていくような気がします。

AVD-550SDについて若干詳しく書いてみようと思います。前回の記事と重複するところはあります。



・スピーカー端子は画像にあるようにネジ止めタイプです。廉価製品にあるような穴に突っ込むタイプではありませんが、アンプがスリムタイプであることから端子間は極めて狭く、バナナプラグ(使用可)を使うでもしない限りは極細ケーブルしか使えないということに変わりはありません。

・電源ケーブルは直出しタイプで、細いものです。マニア的には交換してみたい部分であるので改善を望みたいところです。

・リモコンは大型で使用感は悪くありません。日本語がないので変な安物感もなく、価格的には良質と思います。

・バイアンプが可能です。本体にある「5CH/6CH STEREO」という意味不明な名前のボタンを押下することで、サラウンドLからはフロントLが、サラウンドRからはフロントRが出力されます。私のスピーカーは今のところバイワイアリング不可なので試してはいませんが。

・筐体はペラペラ、ボコボコです。特に天板は酷い出来です。

・結構熱くなります。天板の強度の問題もあり上にコンポを置くのは止めた方が良いでしょう。

・ドルビーヘッドフォンは楽しく聴けます。私はヘッドフォンでは音楽も映画もあまり楽しめないので愛用はしていませんが。AKGの高インピーダンスのものを使いましたが、まぁ不満のない音量は出ていると思います。

・入力の切り替えでは内部のリレーがカチャカチャといいます。私はこの音が嫌いではないので気にはなりません。ソフトを楽しんでいる時などに不快な切り替え音や意表をついたノイズが出ることは今のところ一度もありません。

※以下は音質です。

・サラウンドの性能については、私自身の経験値が低いのでコメントに自信がありません。ただ、DENONオリジナルのサラウンドモードは全てオモチャレベルで使用に耐えませんでした。
あと、2CHソースをサラウンド化するNEO6が意外に良くて驚きました。

・私のシステムでは周波数バランス的に少しいじりたくなりました。DIRECTを解除してトーンコントロールでBASSを+2、TREBLEを-2にした方が聴感上は良好です。

・解像度と鮮度感を感じさせる音色は変わらず。低域の力感も魅力的です。購入当初に感じた若干の音離れの悪さも2ヶ月の使用で低減しました。デジタル接続とアナログ接続は思ったよりも違いは出ませんでした。

・前回記事にしたコトヴェールですが、eAR501に対しては効果は微妙。一方、550SDについては概ね良好でした。奥行きと品位が向上するように聴こえます。
ただ、コトヴェールは壁コンに直結させて全機種用に使うと音がなまるように思います。一機種一機種で試しながら使うのが正解のようです。

・周波数バランスを調整し、コトヴェールをかませたAVD-550Dは黙って聴かせればこの価格とは思えない高性能であると断言できます。私は10万円台のアナログプリメインを2台使ったことがありますが、正直完敗と思いました。
(ただし、eAR501には及ばない印象です。実在感と再生空間の広さにおいて差があります)

総評としては「投資に十分に見合った性能が期待できる機種」といえます。同一ジャンルでは(評価の高い?)SA-XR70などと迷うでしょうね。
ステレオパワーアンプとして選ぶのもそんなに酷い選択とは思わないですが、ARフリークの私としては499USDのeAR202は是非視野に入れて欲しいと思います。

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