ボクシングレヴュー

「TM」はタイトルマッチ、階級名につく「S」はスーパー、「L」はライトの略です。

新井田続報

2006年08月30日 | その他
スポニチの記事より。

ケガのため9月2日に予定されていた5度目の防衛戦を延期したWBA世界ミニマム級
王者の新井田豊(27=横浜光)が29日、横浜・鶴見区の同ジムで会見。前WBC
世界同級王者の高山勝成(23=グリーンツダ)との対戦が、来年にずれ込む可能性が
強まった。新井田は左肋軟骨骨折で全治3カ月と診断されたことを明かし「高山さんと
ファンに申し訳ない。歩くのも痛い状態」とコルセット姿で唇をかみしめた。次戦に
ついて関会長は「すべては完治してから」と慎重。高山陣営がWBA本部に暫定王座の
設置を働きかける動きを見せていることも静観する構えだ。

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新井田といえば、かつては「達成感と腰痛」を理由に防衛戦も行わず王座を
返上し、そのまま引退してしまったという過去があり、当時は「わがまま」
などと叩かれたが、ずいぶん大人になったものだ。

そして気になるのは高山陣営の動き。仕方ないこととはいえ、また暫定王座が
立てられるのだろうか。

そういえば、正規の王者が出場不可となり、急遽暫定王座の決定戦に代わった
ケースが過去にはいくつかあった(ガンボア小泉vs安部悟、マルティン・
カスティーリョvs石原英康など)。今回も、タイトルマッチの中止ではなく
そのような形にすることも出来たかもしれないが、新たに出場選手を呼ぼうにも、
あまりに時間が足りなすぎたのだろう。

また、高山のトレーナーの中出氏がこの件に関してブログでコメントを出したが、
「試合が近く、通常なら軽い練習に留めることの多いこの時期に、肋骨を折るほどの
スパーリングをしていたということは、コンディションがあまり良くなかったのでは?」
という推測をしているのは興味深い。