ボクシングレヴュー

「TM」はタイトルマッチ、階級名につく「S」はスーパー、「L」はライトの略です。

徳山の引退防衛戦、来年4月に大毅と計画

2006年08月29日 | その他
ニッカンスポーツの記事より。

意外なところを突いてきたものだ。確かに大毅が世界ランクに入れば、
理論上は可能なカードではある。しかし、今後も徹底的に日本のジムの
選手との対戦を避けそうな亀田陣営が乗ってくるとは思えない。
つまり、実際には実現の可能性はほぼないと見ていいだろう。

ただ、長い間不透明だった徳山の「今後」に関する話がようやく
動き出したという点は喜ばしい。以前から引退の気持ちが強かった
徳山に対し、慰留を求めてきた金沢会長も、ついに「最後の試合」と
明言した。対戦者選びはともかく、今後の方向性について2者が
妥協点を見出せそうな情勢になってきたことにほっとした。

地味な存在ではあるが、徳山は日本のボクシング史上に残る名選手
であると個人的には思っている。ややダーティな手口も含め、
日本のリングにおいて、これほど「負けないテクニック」を極めた
選手も珍しいだろう。ぜひ綺麗な花道を用意してもらいたいものだ。

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(追記:8月30日)

この話について、徳山は自身のHPで「寝耳に水」とコメントしている。
会長の独断なのだろうか。両者の溝は、まだ埋まっていないということ
なのだろうか。

専門誌ボクシング・マガジンの今月発売号で、「ボクシング界は、もう僕を
必要とはしていないんでしょうね・・・」などと、自虐的な発言をしていた
徳山。これだけの実績を築いた選手の引き際が、ドロドロしたものに
なってしまうことだけは避けてもらいたいが・・・。