自己と他者 

自己理解、そして他者理解のために
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ゲーティッド・コミュニティ

2008-10-14 20:56:52 | 日記・エッセイ・コラム・メモ

アメリカでバブル期に富裕層でみられた要塞のような町をさす。

複数の住居が集まり、そこをフェンスなどの外壁で囲い、

入り口に守衛をおき、

外部の無断侵入者を防ぎ、治安を維持をしようとする

のが最大の目的、らしい。

アメリカでは96年には2万箇所だったが、06年には、

5万箇所、2000万人が住む。

日本でもこうしたゲーティッド・コミュニティが

生まれつつある。

六本木ヒルズ、世田谷、兵庫の芦屋、岐阜にもできたそう。

中には、学校や病院、ショッピングセンター、スーパー、

スポーツクラブなどを備えるところもあるだろう。

警備上うんぬんいうなら、逆に強盗に狙ってくださいといっているものでは

ないか??という問題をここでいいたいのではなく、

外の社会に無関心になるのは問題ではないかといいたい。

たとえば、ゲーティッド・シティー内で起きたことだけに

関心がいき、外で、起きたことに対しては、

「まぁっ、外はやっぱり、治安が悪いね」

だけで、終わってしまうような人間にならないか。

ということ。

子供がそうしたコミュニティで育った場合、

外の人間は、異質な奴と決めてかかるような人間に

なりはしないかということ。

たとえば、

自分は、考えたこともなかったが、子供に対して

引用

「~略~道を聞かれても無視して、笑いかけちゃだめと子供に教えるでしょ。

考えすぎかもしれないけど予防の意味でここを選んだ」自宅で、

こう話した。~引用終わる~」と

という。自分は違和感があったが、

上記のように教えて子供を育てている親が

多いのだろうか。

これは、朝日新聞の一面、「ルポ・ニッポン」

という取材記事を読んで思ったことで、

興味深い記事だったので、記しておいた。

凶悪犯罪(通り魔・身内殺人含む)は、記事やTV報道しやすいので、

起こればすぐに発信されるが、犯罪件数が

近年増えているという記事や報道は、

あまり聞いた・見たことはないことを

付け加えておく。

よかれ、悪しかれ、こういう場所は、増えていく

一方だろう。近未来を予感させる記事だった。


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