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昨年度

以前にもブログで書いたが、40歳を迎えるとき相当な覚悟をもっていた。
糸井重里氏の「40歳は、惑う」という文章を何度も読んだし、今も読んでいる。

40歳を迎える頃のちょっとした万能感というものは糸井重里氏の指摘するように私にもあった。
今までと同じコンパス描く円の中で仕事するというのは万能感と安心感というものがあって、ある意味で楽もできる。

ただ、この状態がずっと続けられるわけではないという自覚はかなり私にはあって、今までとは違う円の中に飛び込む必要性は感じていた。
今までがんばって描いてきた円を否定するわけではなくて、その円があるから別の円に飛び込んだりとか新しく描くことができるわけで、毎回ここで書いているけど積み重ねがないとどうしようもない。

今は、社寺や文化財といった新しい世界、円に飛び込んでそれで一生懸命もがいている。
もがいているんだけど、やっぱりしんどくなることもあるし、飛び込んでいった円の中にいる凄い人と仕事すると劣等感にも悩まされる。
父親には今も支えてもらっているけど、新しい分野ではやや父の支えも減りつつあり、そうなると逆にいかに父に助けられていたのかを痛感し、自分を見つめなおす。

失敗はやはりいろいろあって、なるべく減らそうと思うけど、とにかく失敗やお叱りを受けたときはその後の対応を誠心誠意やることでしか返せないというのはどの世界でも同じだし、私の場合はこれまで描いた円と今描いているというか飛び込んだ円がまったく重なっていないわけではなくて、意外と重なっているところもある。
逆に今まで積み重ねてきてちょっとした自信となっていたことが通用しなくて自信を喪失することもある。

もう嫌だと、もう自分はダメかもしれないと思うことも日々あるけれど、それでもそういうときに立ち上がれる力をこれまでまったく育んできたわけではないし、親にもそういう育てられ方をしてきたと自分が親になって気が付いた。


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