もう一年過ぎます・・・・

　昨年１月１７日に母は旅立ちました。もう一年が過ぎました。あっという間でした。当然、私も妻も人生を一年使ったのですねぇ。

　
　短いようでしたが、その間に孫ができました。そのお孫ちゃんですが、そろそろ嫁さまも実家から帰れるそうです。私は急がずとも、もう少し暖かくなってからでも良いと思うのですが、二人の思うとおりで良いです。

　そんな息子から「婆ちゃんの何かやるの？」の電話がありました。「一年祭なら心配しなくて良いよ」と伝えました。昔々の故郷での神道は、仏教と異なり法事をすることはとても珍しいことでした。法事に代わるものを神道では『祭』と言いますが、神主が決めるのでは無く、家で決めると聞いておりました。

　
　故郷の村々は、江戸の頃から地理的条件から米の生産ができず、とても貧しい村々であったと聞いています。それが原因であったかどうかは解りませんが、豊かになった近頃は、一年祭、三年祭・・・とあるようです。

　
　さて我が家では、お墓参りを兼ねて家族だけで済ませました。お食事は、まだ小さな孫をかかえた息子夫婦のことを考え、春には手術を受けねばなりませんのでしばらく延期しようと思います。

　
　親戚には、婆さまの好物だった『おかき』を送ることにしました。おかきを食べながら、各自婆さまを偲んでくださる一年祭です。これを聞いたら、婆さまは大喜び間違いなしです。お笑いのサバンナ風に「あの世で聞いてくれていますか～ぁ」と上を向いて言います。
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