田神六兎の明るい日記帳

田神六兎の過去、現在、そして起こるであろう出来事を楽しく明るくお伝えします。

墓守なく、永代供養を思案

2015年01月05日 | 宗教その他
 きのうの朝刊、未婚の一人暮らしの女性が、両親と兄のお墓を守ってくれる人がいないので、永代供養付きの納骨堂への改葬を望んだ記事です。


 
 考えてみれば、お寺だって存続しなければなりません。存続するためには利益を上げねばなりませんが、檀家は減る一方でしょう。顧客(?)は是が非でも守りたいのは理解できます。お骨を粗末に扱ってはいけませんが、子孫の重荷になってもいけません。かといって、手っ取り早く散骨で、地域の人達に迷惑をかけるのもいけません。そんなことを考えながら、私が今まで見聞きしたお墓の話を書き出してみます。

 
 夏の旅行を兼ねたお墓参り
サラリーマン時代にお聞きした話です。会社にデザイナーで入社した女子、会社には夏休みが無く、新入社員はおいそれとは有給休暇がとれなく、父親に「今年はお墓参りは行けません」と言ったそうです。彼女の家は、父親が会社を手広く営み、夏休みは、父母と娘二人、息子一人で四国へのお墓参りが家族旅行だったそうです。そのために父親は大きな車も買い求め、毎年決まったホテルの豪華な宿泊をしたそうです。彼女はいつもは父親の役目をはたしていないのに、その時だけやけに父親ぶるのがイヤだと語っていました。忙しい社長業、せめてその時だけはと思うのですね。不幸なことに彼女のほうが早く旅立ち、親不孝をした娘さんですが、お父さんの記憶はきっと楽しい家族旅行があるのでしょうね。

 お墓があっちこっちにある妻の実家
妻の実家は雪深い地から、G市へ移転したのですが、昔かたぎのお父さんは、市内の大きなお寺の檀家になりました。でも、故郷の寺の檀家を抜けるのか、抜けないのかはっきりせぬまま時が過ぎました。G市の寺が墓地を売り出し、住職に勧められお墓を買いました。故郷の寺の墓の一部分だけを移動して改葬しました。結局、二つの寺から冥加金やら寄付のお誘いがあるそうです。義兄さんは断われないと、困り顔で言ってました。

 分骨で一方は京都だって
妻の姉の義母さんのお骨は、地元のお墓と京都の○○寺に納められているそうです。数年に一度、○○寺から法要のお誘いがあるらしく、ご近所の人一同、観光バスで一泊二日の京都の旅を楽しむそうだ。少しばかりお金はかかるが楽しい旅になるそうです。忙しかったり、金欠ならば、行かなくっても良いそうです。

 聞いた話ですが
私はG市公営墓地に改葬したのですが、吏員に聞いたところ、持ち主不明のお墓が増えているそうです。公営だから戸籍を調べるのは造作も無いことでしょう。それでも解らぬとは、どのような理由でそうなったかは見当もつきません。公営墓地は永久使用が認められています。長らく訪れる人がいないお墓は、数年間の呼びかけ看板で縁故者を探すそうです。それでも見つからぬ場合は税金で撤去、お骨は納骨堂に移されると聞きました。もしかしたら最初の使用料がそれにあたるかもしれませんね。