チャンネルを回していたら筑紫哲也氏がゲストで喋っていたので、滅多に見ないTBS「時事放談」にチャンネルを合わせた。
番組の途中からではあったが、もう一人のゲスト瀬戸内寂聴さんとの掛け合いが面白かった。
何で「ジジー放談」にババーが、もとい、尼さんが出演するのかはこの際どうでもいいが、「ゾンビと尼さん」と言う構図は絵になった。
(発言は必ずしも正確ではないが大体次のようなことを言っていた)
筑紫:「最近の若者は『判官びいき』の意味は勿論、言葉さえ知 らない。 だから弱いものに味方する『判官びいき』より強いものの側に立つ『勝ち馬に乗る」傾向がある」
結局筑紫さんは「判官びいき」をまくらにして現在の風潮を「弱者切捨て」と嘆き、ひいては安倍内閣の批判に持っていこうとしたようだ。
次に話を振られた瀬戸内さんのコメントには笑ってしまった。
瀬戸内:「長崎の市長さんの銃殺事件でも従来だったら同情心から義理の息子さんが圧勝していた。 ところが市民は同情と投票とは冷静に分けて判断した」
瀬戸内さんの最後の一言で筑紫さんが判官びいきから長々と持って行った準備ネタが一瞬にして木っ端微塵。(爆笑)
態勢を立て直したさすが筑紫さん、話をすばやく切り替えた。
筑紫:「最近の日本はアメリカのマネなのか、何でもランキングをつけたがる。 全国参加テストなんかもそうだ。」
筑紫さんの魂胆はミエ見え。 差別化から「弱者切捨て」と安倍内閣批判へ話を持っていこうというニオイが画面からプンプン。
そこで又しても瀬戸内さんの発言。
瀬戸内:「成績表もどんぐりの背比べのような評価はいけません。 個性を引き出すには切磋琢磨も必要でしょうね」。(大爆笑)
これで筑紫さんは完全にノックアウト状態、笑いながら沈黙してしまった。
司会が次の話題の「憲法改正」に及んでやっと瀬戸内さんの同意を得られ掛け合いの面白味も消えた。
憲法改正に関して筑紫さん、次のような事も言っていた。
「自分の番組に安倍さんがゲストで出たとき、自民党案の憲法改正文案を見て失望したと言ったら、安倍さんは貴方(筑紫)が失望するのならきっと良い憲法案文なのでしょうと言われた」。
安倍さんも結構きつい事を言っていたのですね、・・・だが正論ですよ。(笑)
筑紫さん、自分の番組では何時もご高説を垂れ流す一方で終わっている。
瀬戸内さんをレギュラーゲストに迎えて、「多事争論」のご高説の最後に瀬戸内さんの一言コメントを頂いたら面白いと思うのだが・・・。
◆TBS「時事放談」http://www.tbs.co.jp/jijihoudan/
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます