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「集団自決」を長年追ってきた産経新聞なればこそ書ける今朝の産経抄。
簡潔で寸鉄読む人の心を刺す名文。
是非とも大阪地裁の深見敏正裁判長にも是非読んで欲しいものだ。
【産経抄】11月13日【2007.11.13 03:51】
沖縄戦について書かれた本の記述をうのみにして、大戦末期、当時の守備隊長らが、住民に集団自決を命令したと、決めつけただけではない。会ったこともない元隊長の心の中に入り込んでしまう。
▼「戦争犯罪人」であり「者」は、「あまりにも巨きい罪の巨塊」の前で「なんとか正気で生き伸びたいとねが」い、「かれのペテンはしだいにひとり歩きをはじめた」とまでいう。三十数年ぶりに『沖縄ノート』を読み返して、あらためてノーベル賞作家の想像力のはばたきに脱帽した。
▼もっとも、書かれた方はたまらない。個人名がなくても、隊長は島に1人しかいないのだから特定は容易だ。そもそも「軍命令などあり得ない」と、元守備隊長らが、著者の大江健三郎氏と岩波書店に損害賠償などを求めた訴訟を起こしている。
▼先週大阪地裁であった口頭弁論で、大江氏側から提出された陳述書を読んでまた驚いた。大江氏は元隊長ら個人に対してというより、当時の日本軍を貫いていた「タテの構造の力」、あるいは「日本人一般の資質に重ねることに批判の焦点を置いて」いるそうだ。
▼具体的な命令がなくても、皇民教育を受けていた住民が、最終的にはほかに道がないとの考えを、日ごろから植え付けられていたことも強調する。「すでに装置された時限爆弾としての『命令』」とは、いかにも“純文学的な”言い回しだが、元隊長のコメントに共感を覚えた。「要点を外し、なんとくだらん話をダラダラするのかといやになった」。
▼この裁判の意味は、原告の名誉回復にとどまらない。著名作家の想像力によって歴史がつづられ、政治的な圧力で教科書の検定結果が覆ろうとしている。歴史とは何かを問う裁判でもある。
◇
【主張】沖縄戦記述 訂正理由「示唆」は問題だ
2007.11.13 03:53
沖縄戦の集団自決をめぐる教科書検定問題で、教科書会社が文部科学省の「示唆」を受け、訂正申請の理由を「学習上の支障」としていた。
訂正申請は、教科用図書検定規則で原則として誤記・誤植や明白な事実の誤りなどに限られる。「学習上の支障」は今回の訂正理由として無理があり、政治的な思惑に押されて訂正申請を受け付けたことを表している。
こうした訂正申請を認め、検定審議会で再審議することは、検定制度をゆがめることになり、文科省の対応は将来に禍根を残しかねない。
集団自決の記述をめぐり、来春から使われる高校日本史教科書では、検定意見がつかなかった教科書会社も含め、6社8冊が「学習上の支障」を理由に訂正申請した。
教科書執筆者らが訂正内容を明らかにした教科書もあり、検定前より軍の命令・強制の記述に踏み込んだものとなっている。
「学習上の支障」を理由とした訂正申請は検定規則で認められているものの、例えば、検定後に視覚障害者への色彩の配慮や難しい専門用語の脚注の追加の必要性が見つかった場合に限って行われてきた。
文科省が訂正理由まで教科書会社に「示唆」し、安易に検定意見を翻すというのでは、検定意見に反発があるたびに訂正申請を許すことにもつながりかねない。
軍民合わせ18万8000人が戦死した沖縄戦では、住民が地上戦に巻き込まれ、渡嘉敷、座間味両島の集団自決を含め多くの悲劇が起きた。検定意見は住民らの証言を否定するものでなく正確な史実の記述を求めたものだ。
集団自決が軍命令だったとするノーベル賞作家、大江健三郎氏の著書をめぐる訴訟では、9日の大阪地裁の口頭弁論で、原告の1人である元座間味島守備隊長が改めて「死んではいけないと言った」「自決命令は出していない」と証言し、軍命令を否定した。
軍命令・強制で集団自決したとする記述への訂正申請について、沖縄戦に詳しい専門家は「県民の名誉を汚すことにもつながる。逆に学習上の支障がでるのではないか」としている。教科書は実証ある正確な記述が命だ。ゆがめることがあってはならない。
◇
今、教科書が危険な状況です。
拱手傍観は日本の将来に禍根を遺します。
渡海文科大臣、文科省へ抗議のメールをしよう!
抗議メールはこちら(文科省)へ教科書に対する意見提出窓口(ご意見欄へ)
【抗議文の一例】
◆左翼勢力はこんなことをしています。
「真実隠しは駄目」 はがき1153枚、首相へ送る (11/12 16:03)
負けずにメールを!
◆関連エントリ:
緊急!文科省が教科書を売る! 抗議メールを!
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