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文科省が「学習上の支障」と示唆・誘導 沖縄戦集団自決の訂正申請理由
沖縄戦集団自決をめぐる高校日本史の教科書検定問題で、文部科学省が、軍命令・強制を修正・削除した教科書会社に対し、訂正申請の理由を「学習上の支障」とするよう示唆し、暗に誘導していたことが分かった。
訂正申請の理由は、教科書会社が決めるもので、教科書検定規則では誤記誤植を原則としている。例外的に認められる「学習上の支障」を訂正申請の理由としたことには疑問の声が多く、文科省の姿勢にも批判がでている。
集団自決の記述で、検定意見を受けて日本軍の命令・強制を修正・削除した教科書は5社7冊。検定意見がつかなかった教科書も含め、計6社8冊すべてが、「学習上の支障」を理由に訂正申請。軍命令・強制の記述の復活を目指している。
訂正申請について、文科省では、「教科書会社から手続きの相談を受けた際、『検定規則に当てはまるように』と一般的な説明をした」としている。
だが、教科書会社の訂正申請に先だって、10月24日の国会答弁で渡海紀三朗文科相は、小宮山洋子衆院議員(民主)の質問を肯定する形で、訂正申請の理由を「学習上の支障」と示唆しているほか、複数の教科書会社は「文科省と相談して決めた」「文科省からの要請を踏まえた」「国会答弁を参考にした」としている。
「学習上の支障」は、原則的に視覚障害者への色彩の配慮、問題の並べ方の誤り、難しい専門用語に対する脚注の追加-などに限られてきた。これを安易に認めれば、検定意見に反する訂正申請が今後も行われる懸念があり、検定制度をゆるがしかねない。
中村粲・獨協大名誉教授は「軍の強制で集団自決したとなれば、自分の意思で自決した県民の名誉を汚すことにもつながる。逆に学習上の支障がでるのではないか」とし、「学習上の支障」は今回の訂正申請の理由に該当しないと指摘している。
◇
■訂正申請
文部科学省の検定で合格した教科書の訂正は、同省の省令「教科書検定規則」が規定している。13条の第1項では誤記、誤植、脱字、誤った事実の記載、客観的事情の変更に伴い明白に誤りとなった事実の記載-がある場合に訂正を義務づけている。第2項では学習を進める上に支障となる記載、更新を行うことが適切な事実や統計資料の記載、変更を行うことが適切な体裁-がある場合に訂正できるとしている。(産経新聞)
◇
■「11万人」の幻影に怯える文科大臣■
「11万人集会」の幻影に怯えたのか、文科省は国の名誉を安易に売り渡そうとしている。
教科書会社の「訂正申請」を受け付けるのではなく、
文科省自ら教科書会社に申請するように働きかけたと言う。
> 文部科学省が、軍命令・強制を修正・削除した教科書会社に対し、訂正申請の理由を「学習上の支障」とするよう示唆し、暗に誘導していたことが分かった。
>訂正申請の理由は、教科書会社が決めるもので、教科書検定規則では誤記誤植を原則としている。例外的に認められる「学習上の支障」を訂正申請の理由としたことには疑問の声が多く、文科省の姿勢にも批判がでている。
文科省の方から暗に示唆,誘導したとなると、「訂正申請」を希望していない教科書会社に対しても、それこそ文科省の(広義の)「訂正命令」になるのではないか。
■寝た子を起こした文科大臣■
>・・・渡海紀三朗文科相は、・・・訂正申請の理由を「学習上の支障」と示唆しているほか、
>複数の教科書会社は「文科省と相談して決めた」「文科省からの要請を踏まえた」「国会答弁を参考にした」としている。
渡海文科大臣の弱腰答弁で、「その気」の無かった教科書会社まで「その気」になってしまっている。
その証拠に、当初検定意見が付いて訂正した教科書会社は5社だったはずだ。
だが、沖縄タイムス報道によると訂正申請した会社は1社増えて6社になっているではないか。 (検定合格社も訂正申請/全6社「軍の強制」記述 )
検定意見が付かなくて訂正も無かった第一学習社が、
ドサクサ紛れに訂正申請をしたのだ。
非修正の教科書会社も訂正 集団自決検定で第一学習社 (11月9日 19:45)
これを世間では、寝た子を起こしたと例える。
大臣自ら寝た子を起こしてどうする気だ。
■「その日」(9/29)を境に態度豹変■
「11万集会」が行われる前日の9月28日、文科省は記述訂正申請は「今回の場合なじまない」と拒否の態度を示していた。
「今回の場合なじまない」 文科省教科書課
>逆に学習上の支障がでるのではないか」とし、「学習上の支障」は今回の訂正申請の理由に該当しないと指摘している。
>軍の強制で集団自決したとなれば、自分の意思で自決した県民の名誉を汚すことにもつながる。
教科書会社、執筆者そして文科省も県民の名誉や国の名誉に一顧だにしていない。
■誤解を与えない教科書■
「学習上の支障」をなくする一番の方法は、
「集団自決」は記述しても「軍の命令、強制、関与」等、
誤解のおそれのある記述は一切しないことだ。
これで「学習上の支障」は一切無くなるはずだ。
「集団自決」の事実の記述だけで、どんな「学習上の支障」があると言うのだ。
少なくとも高校の歴史教科書は「集団自決」があった事実の記述のみで充分である。
それ以上の勉強がしたければ大学なり大学院に進んで専門に勉強すれば済むことだ。
検定で合格した教科書の訂正は、省令「教科書検定規則」の規定に従って行われる。
>13条の第1項では誤記、誤植、脱字、誤った事実の記載、客観的事情の変更に伴い明白に誤りとなった事実の記載-がある場合に訂正を義務づけている。
今回の訂正申請はこれには該当しない。
>第2項では学習を進める上に支障となる記載、更新を行うことが適切な事実や統計資料の記載、変更を行うことが適切な体裁-がある場合に訂正できるとしている。
文科省はこの第2項で何とか教科書会社の訂正申請にすり合わせを目論んでいるようだが、今回は「適切な事実や統計資料の記載、変更を行うことが適切な体裁」に該当しないことは明白だ。
■法に基づき粛々と■
日本は法治国家である。
法に基づいて粛々と処理すれば教科書から国民に誤解を与える記述は消えるはずだ。
○ | 現在の教科書制度は次のように行われています。 | |
・ | 教科書検定制度上、学習指導要領の範囲内で教科書に具体的にどのような事項を取り上げ、それをどのように記述するかは教科書発行者の判断に委ねられています。従って、学習指導要領に具体的に示されていない事項について検定で教科書に記述を求めることはできません。 | |
・ | また、検定済教科書について訂正ができるのは、教科用図書検定規則により、次のような記載がある場合に限られます。 誤記、誤植、脱字又は誤った事実の記載 客観的事情の変更に伴い明白に誤りとなった事実の記載 学習を進める上に支障となる記載 更新を行うことが適切な事実の記載又は統計資料の記載 変更を行うことが適切な体裁 これらに該当すると認められる場合に、お寄せいただいたご意見等を踏まえ、具体的にどのように修正等を行うかは、各教科書発行者が主体的に判断することとなります。 | |
・ |
各教科書会社においては、訂正を行おうとする場合、文部科学大臣に申請し、その承認を得ることが必要となります。
|
■抗議のメールを!■
>渡海紀三朗文科相は、小宮山洋子衆院議員(民主)の質問を肯定する形で、
>訂正申請の理由を「学習上の支障」と示唆しているほか、複数の教科書会社は「文科省と相談して決めた」「文科省からの要請を踏まえた」「国会答弁を参考にした」・・・
文科省の姑息な訂正行為は教科書を売国勢力に売り渡すことだ。
国民の目は節穴ではない!
教科書を歪曲しようとする勢力に土下座する、
渡海文科大臣、文科省へ抗議のメールをしよう!
抗議メールはこちら(文科省)へ教科書に対する意見提出窓口(ご意見欄へ)
【追記:抗議文例】
【追記】2:こんなことをしています。
「真実隠しは駄目」 はがき1153枚、首相へ送る (11/12 16:03)
負けずにメールを!
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私、常々おもうんですが、戦闘神経症で2.5万人後送というのはとんでもない数じゃないですか?
沖縄の米軍は50万と言いますが、これは海軍、航空部隊を含めた人数で、攻略部隊の海兵師団・歩兵師団は7個師団だったと記憶します。7個師団ならフル編成で18万、補充兵を入れても延べ20万人程度。
司令部・兵站・病院・工兵・砲兵等の後方部隊を無視して全員が最前線に参加したと仮定しても、実に8人に1人が発狂したということになります。歩兵中隊に限ればこの倍近い割合になるでしょう。
もっとも、この2.5万人の中に所謂「カミカゼ・ショック」の海軍兵が含まれているとすると、この比率はもうちょっと低いのかも知れません。
しかし、いずれにせよ凄まじい割合です。
圧倒的兵力・火力の優位に加え、万全の航空支援と艦砲の援護を受け、もし負傷しても生還できる確率が高い状況の米軍ですらこの有様。
丸腰の一般人が昼夜を問わず一方的な無差別砲爆撃に曝され、逃げる場所もなければパニックに陥って当然かもしれません。
エントリに関係ない話題ですみませんが気になって仕方なかったので…
戦闘神経症、・・・難しいテーマですね。
日本帝国軍人にはそんな「ヤワな」病気には罹らないということで日本軍側の資料は殆ど無いと聞きました。
さて、アメリカ側ですが、・・・正直のところ資料の持ち合わせがありません。
米側の戦闘神経症は1万5千人とも2万五千人とも言われますが、その中での自殺者は良く分かりません。
「シュガーローフの戦い」で米軍側に1400人の神経症がでたとありますが、恵隆之介氏(ジャーナリスト)によると発狂した兵の数だとの事です。
終戦直後は沖縄住民側にも「戦争フラー(狂人)」といわれた精神障害者が異常に多く町を彷徨っていたという話もあります。
フラーとは「気がふれる」から出た沖縄方言です。
いずれにせよ沖縄戦で物量、人員全てに多勢に無勢でありながら多くの米兵が発狂、ないしは自殺したことは事実であり、あわせて沖縄住民にも戦後多くの「戦争フラー」が居た事実を紐解けば、
軍命が無くとも「集団自決」をした当時の住民の状況が解明できるのではとも思います。
戦闘神経症(発狂、自殺)は今後の戦史解明の研究課題だと思います。
ご要望に沿える話が出来ずに申し訳ありません。
「シュガーローフの戦い」についてはウィキ↓
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B7%E3%83%A5%E3%82%AC%E3%83%BC%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%83%95%E3%81%AE%E6%88%A6%E3%81%84
2006年の米軍兵士の自殺発生率は
自殺既遂 17.3件/10万人・年(総数99人)
未遂入院 165.6件/10万人・年(総数948件から推定)
(ソース:2007.8.17時事通信)
2007/08/17-15:59 米兵の自殺が増加=3分の1がイラクやアフガン駐留軍
【ワシントン16日AFP=時事】米陸軍当局は16日、2006年に米兵99人が自殺したことを明らかにした。この数字は前年よりも多く、3分の1近くがイラクかアフガニスタンに派遣されていた兵士による自殺だったまた、病院での治療などが必要とされる自殺未遂は948件に上った。具体的には、自殺の27件がイラク駐留米軍で発生したほか、3人はアフガニスタンに派兵中だった。2007年前半には既に44件の自殺が報告されており、イラクやアフガンに駐留している米兵が17人に上っている。
兵士10万人に対する自殺率は01年には9・8人だったが、04年に10・8人、05年に12・8人、06年は17・3人に達し、増加傾向をたどっている。17歳から45歳の自殺率は13・4人で、一般的な率よりも兵士の自殺率は高くなっている。
陸軍は報告の中で、戦地への派遣と自殺の相関関係は確認できなかったとする一方で、家族と離れ離れになるなどが第一の自殺の動機だと分析している。 〔AFP=時事〕
但し、これはあくまで公式データであり、事故死、戦死名目で記録され、自殺として集計されていない例が相当数あるものと推測されます。
現在、日本人の成年男子の自殺率が30件/10万人程度あることを考えると、多数のイラク駐留軍を抱える米軍の自殺率17.3人/10万人というデータをそのまま信じる気にはなりません。
キリスト教思想の影響から自殺が禁忌とされていること、遺族への恩給支給の配慮から隠蔽されているものと思います…
ちなみに、私の地元は千葉の佐倉というところで、陸軍で最強と謳われた第1師団歩兵57連隊が駐屯しました。地元には色々な伝説がありますが、やはり平時でも自殺はかなり多かったようです。
軍隊生活には個室もプライバシーもなく、「ひとりになれるのは便所の中だけ」と言われます。つまり、常に誰かが隣にいるため自殺はやりにくい環境なのですが、それでも行方不明の兵士が翌朝「便所」で首を吊って発見されることがしばしばあったそうです。
公式記録は訓練中の事故死です。
戦争の残酷さは昔も今も変らず、人間の感受性も変らないとしたら、戦闘神経症は昔からあったはずなのでしょう。
一般的に知られるようになったのは、テレビ報道が戦場の残酷さを伝えるようになった「ベトナム戦争」あたりから、この言葉が一般に伝わるようになったように思われます。
特に30年ほど昔の映画「ディアハンター」でベトナム戦争で心に傷を持った主人公の心の葛藤を見て戦争は肉体のみならず心にも傷を残すものと一般に認知されたような気がします。
>日本人の成年男子の自殺率が30件/10万人程度あることを考えると、多数のイラク駐留軍を抱える米軍の自殺率17.3人/10万人というデータをそのまま信じる気にはなりません。
このあたりは以前に書いた「統計でウソをつく法」を連想し、眉につばを付けたくなりますね。
志願兵を募る軍隊が出す数字は「軍隊は安全である」を前提にしていますから。
興味深い話ありがとうございました。
又ご教示下さい。