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翁長知事は「敵前逃亡」―県敗訴で宜野湾市民が批判
「まさに敵前逃亡ではないか」
宜野湾市民の安全な生活を守る会の平安座唯雄会長(72)と徳永信一弁護士は13日、口をそろえて訪米中の翁長雄志知事を批判した。
普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の名護市辺野古への移設をめぐり、「無許可での岩礁破砕は違法」として、県が国を相手に破砕を伴う工事の差し止めを求めた訴訟の判決が13日午後3時、那覇地裁であり、森鍵一裁判長は県側の訴えを却下した。
県庁記者クラブで記者会見した平安座氏は、「翁長知事は3月11日に出発し、おかしなタイミングだと思った」と述べた。同日は石垣市長選の投開票日で、翁長氏は革新系候補を応援しており、その2日後が判決の日だ。平安座氏は「米政府関係者との面談すら決まっていない中で訪米したのであるから、数日ぐらい予定をずらすことはできたはずだ」と述べた。
「そもそも行く理由が分からない」と疑念を抱いた平安座氏は、「翁長氏は韓国の朴槿恵前大統領のように告げ口外交をしているようだ。日本の悪口を言いに行くことは耐えられない」と怒りをあらわにした。
翁長氏の辺野古移設阻止を目的とした訪米は3年半で4回を数えるが、これまで目立った成果はない。
辺野古の埋め立て承認取り消しで平安座氏ら宜野湾市民が県を訴えた件で、原告代理人を務めた徳永弁護士は、県の訴えが却下されたことを歓迎。「翁長知事には普天間飛行場で危険にさらされている宜野湾市民に向き合っていこうとする思いがあるのか。情けない思いだ」と指摘し、「知事には控訴せず、1日も早い危険性除去に努めてもらいたい」と呼び掛けた。
(那覇・豊田 剛)
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