沖縄県は19日、新たに10歳未満から90代の男女768人人の新型コロナウイルス感染を確認したと発表した。最多だった18日の761人を上回り、2日連続で過去最多を更新した。9日連続で前週の同じ曜日を上回っており、県は「感染のピークがなかなか見えない」と苦慮している。

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 直近1週間の人口10万人当たりの感染者は318・75人となり、過去最多を更新。保健所別では宮古保健所管内が476・40人で突出している。次いで中部の367・49人、那覇市354・96人、八重山309・51人、南部248・76人、北部170・19人となっている。全国で2番目に多い東京都は235・31人、全国平均は107・99人。

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 沖縄市の80代男性の死亡が発表され、県内の死亡者の合計は248人となった。

 大規模クラスター(感染者集団)が発生しているうるま市の精神科病院で感染して死亡した入院患者が新たに5人確認され、合計69人になったとの報告があった。

 県内の療養者数は6380人で最多を更新。入院者数は652人で、うち重症(県基準)は22人となり、過去2番目に多い。コロナ病床の占有率は82・3%で、重症者用の病床占有率は64・7%となっている。

 ピークの見通しについて、県の糸数公医療技監は検査を受けていない陽性者が地域に潜在化している可能性と、飲食関係の陽性が減少していない点を注視し「そこから家庭や職場での感染が広がる状況がある。ロックダウンをしない限り減っていかないと認識している」と厳しい見方を示した。

 20日から始まる旧盆期間に向けては「ことしはいつもと違って家で集まるのは断念してほしい」と改めて呼び掛けた。

 米軍関係は新たに15人の感染報告があった。

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