狼魔人日記

沖縄在住の沖縄県民の視点で綴る政治、経済、歴史、文化、随想、提言、創作等。 何でも思いついた事を記録する。

最後は日本人として死にたい!【一筆多論】台湾人元日本兵への補償 河崎真澄

2019-10-05 01:21:22 | 経済

【一筆多論】台湾人元日本兵への補償 河崎真澄

 他方、捕虜監視などで罪に問われた台湾人元日本兵約200人もBC級戦犯で有罪判決を受けている。

 公平性を著しく欠くとして昭和52年から、台湾人元日本兵が日本政府を相手取り、平等な補償を求めて起こした訴訟は最高裁まで争われたものの、国籍が壁となり訴えは退けられた。

 それでも同じ日本軍の一員として戦場に向かった台湾人に、可能な限り報いたいと考えた人々がいた。62年9月、議員立法で「弔慰金」制度が作られ、平成4年まで総額約563億円が支給された事実がある。

 日本でも台湾でも忘れ去られつつあるが、「戦後補償で成功した希有(けう)な例ではないか」と、台湾独立建国連盟の日本本部委員長を務める王明理さんは話す。

 きっかけは、終戦を知らぬままインドネシアのモロタイ島に潜伏していたところを、49年12月に発見された台湾先住民出身で元日本兵のスニヨンさん(日本名・中村輝夫)の生還だ

 このとき未払い給与などの名目で日本政府から支払われたのは、わずか6万円ほど。義援金は集まったものの、この元日本兵より前に生還した横井庄一さんや小野田寛郎さんへの補償との落差や冷淡な対応に、義憤を感じた人物がいた。

 台湾南部で生まれ、戦後の国民党政権による弾圧から逃れて日本に政治亡命していた明治大教授の王育徳氏だった。王明理さんの父だ。王氏は50年2月、「台湾人元日本兵士の補償問題を考える会」を結成し、事務局長として、署名集めや政府、議員らへの陳情、訴訟の支援に走り回った。

 

 無償で協力した7人の弁護団や、戦地で台湾出身者と親しかった元日本兵、戦後生まれのボランティアら支援の輪も広がったが、さらに「縁」が味方した。

 王氏が15年から17年まで学んでいた旧制台北高等学校のOBの存在だ。衆院議員だった有馬元治氏もそのひとりで、政府や国会などの調整を買って出た。

 2審の東京高裁では偶然にも、王氏の台北高同級生が裁判長として現れた。

 吉江清景氏だ。60年8月に吉江氏は、原告の訴えを退けるのはやむを得ないと司法上、判断したが、そこに異例の付言をつけた。

 「控訴人が同じ境遇にある日本人と比べて著しい不利益を受けていることは明らか。外交上、財政上、法技術上の困難を克服、早急に不利益を払拭することを国政関与者に期待する」

 この付言が62年の議員立法を後押しした、と王明理さんは考えている。台北高OBは台湾人の心情を理解していた。王氏は吉江氏の判断の翌月、心臓発作のため急死したが、その思いは関係者に引き継がれた。

 台湾では元日本兵への補償問題で、「戦後の日本人は血も涙もない」と憤る声があった。確かに時期は遅すぎ、弔慰金も補償の範囲も決して十分ではない。

 しかし、王明理さんによれば、台湾と外交関係のない中で、日本政府は日本赤十字社を通じた戦没者らの調査をキメ細かく行い、弔慰金の支払いでも努力を惜しまなかった。「日本人の善意を感じた」という。(論説委員)

 

 

日本の統治時代に”日本人”として育った台湾人の男性3人、「日本国籍」を求めて提訴

10/4(金) 19:17配信

関西テレビ

 

関西テレビ

日本統治時代の台湾で生まれた男性たちが太平洋戦争の後に日本国籍を失ったのは不当だと訴える裁判を起こしました。

【台湾籍の許華杞さん(86)】
「私たちの目的は国籍が欲しい。私の国籍は昔日本国籍だから」

訴状によると80代から90代の台湾籍の男性3人は、日本統治時代に台湾で日本人として育ちましたが、終戦後の平和条約により日本国籍を失いました。

しかし、3人は国連の世界人権宣言が「何人もほしいままに国籍を奪われない」と定めていることから、「日本人である誇りをもって今も生きているので、日本国籍を持ち続けている」と訴えています。

【楊馥成さん】
「裁判を通じてこういう歴史があったことを日本国民に分かってもらいたい」

日本統治下の台湾にルーツを持つ人が今も日本国籍があるとして裁判を起こすのは初めてです。

関西テレビ

最終更新:10/4(金) 19:17

【追記】

日本国籍確認を 戦前、台湾生まれの男性ら|NNNニュース
http://www.news24.jp/sp/nnn/news16224865.html
http://www.youtube.com/watch?v=lB3evM9J09g



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1 コメント

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Unknown (amai yookan)
2019-10-05 08:11:42
>日本統治下の台湾にルーツを持つ人が今も日本国籍があるとして裁判を起こすのは初めてです。

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台湾生まれの友人を見舞ってきました、偶然ですが

彼は、日本統治下の台湾で生まれ、5歳の時、終戦で日本に引き揚げ立派に日本人として成長、戦後復興に貢献してまいりました(現在闘病中ですが)

思えば、裁判に訴えた3名の方々と同じ境遇なのに・・と、思います(彼らの方が日本のためにリアルに戦って来られ・現在の日本を根元で支えられた方々でしょう)

裁判の事は、分かりませんが今一度「国籍に準ずるもの」でも立法化できないものか?

考えて欲しいものです・彼らは決して戦後補償を望んでいるのでは無いと聞いております。

甲子園の高校野球が始まるといつも思うのは「嘉義農林」の事です・記念大会での特別枠ででも出場願いたいものです。
https://www.youtube.com/watch?v=kW9qmn_3wsE

https://www.youtube.com/watch?v=QmO-GK98Fq4

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