狼魔人日記

沖縄在住の沖縄県民の視点で綴る政治、経済、歴史、文化、随想、提言、創作等。 何でも思いついた事を記録する。

テレ朝系「琉球朝日」がわい曲報道

2009-04-13 07:29:36 | ★集団自決

 


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集団自決訴訟の最高裁判決を前にして、沖縄二紙は嵐の前の静けさのようだ。

この数ヶ月関連記事はほとんど見当たらない。

だが関連本の紹介という隠れた形で「悪逆非道の日本軍」を訴え、水面下の情報戦は激しく行われている。

琉球新報はこんな本を紹介しているが、推薦者が宮城晴美氏と知るだけで内容は推して知るべしだが、参考まで紹介しておく。

証言 沖縄戦の日本兵(2009.4.5)

 本書は、かつて沖縄に駐留した元日本軍兵士の視点から沖縄戦の実相をつづったドキュメントだ。「戦記」ではなく、対住民感情を軍の論理で赤裸々につづった元兵士による証言記録は、わずかの「個人手記(証言)」を除き先例がなかったように思う。とりわけ、沖縄転戦前の中国戦線における元兵士たちの体験証言は、住民を「集団自決」に追い込んだ日本軍の構造的な暴力性を露呈させ、日本軍駐屯と「集団自決」の不可分なつながりを裏付けたものとなった。
 「『チャンコロ(中国人の蔑称(べっしょう))は人間じゃない』と上官や先輩から叩き込まれ」、初年兵は中国人捕虜に「度胸試し」として“刺突訓練”を強要された。さらに「おなごを見たら、もう最後。強姦(ごうかん)してしまう。(強姦した回数は)二度や三度ではきかない」。高い慰安婦を買うより強姦はただ(無料)だから、とも言った。「人を殺すよりも先輩のいじめの方が怖かった」という証言があるように、上官から下級兵士へもたらされた暴力は、下級兵士から中国人へと連鎖し、その延長線上に沖縄転戦があった。
 「日本人は偉く、強く、美しい国民」。「沖縄の住民を戦闘に巻き込み死なせても、何とも思わなかった」「沖縄の人間はチャンコロ系統という差別意識」が沖縄人に「集団自決」を強い、スパイ嫌疑による住民虐殺や食料の強奪、壕(ごう)の追い出しへと連なった。著者が接触した元兵士のうち、約半数が「重い口」を開いたといい、登場する元日本兵21人の証言からは、沖縄人に対する「懺悔(ざんげ)」の念が伝わってくる。
 しかし要は、元兵士たちの“戦後の生き方”だろう。沖縄戦の惨劇と向き合いつつ、その実相を後世に語りつぐことを決意した元兵士がいる一方で「よその国でも住民は犠牲になった。戦争とはそういうもの。沖縄戦だけこれだけ騒がれるのは……」と、いぶかしがる元兵士がいることも事実だからだ。いずれにせよ、全国を回って元兵士たちを探し出し、“加害”という「負の記憶」を語らせるとともに、写真でその苦悩の表情をとらえて証言に重みを増した著者の労作に敬意を表したい。
(宮城晴美・沖縄女性史家)

                ◇

こんな本も出版されたようで、沖縄の書店の沖縄戦コーナーは「軍命派」の出版物で花盛り。

これでは「鉄の暴風」の次は「紙の暴風」といわれても仕方がない。↓

沖縄戦「集団自決」を生きる 』(森住卓 高文研)

新聞が静かなときはテレビが騒ぎ出すようで、中山成彬議員により、わい曲番組を報道したとして3月3に告発を受けた沖縄のローカルテレビ「QAB琉球朝日放送」が懲りもせずに、またしても捏造番組を報道してくれた。

以下HPからの転載です。

2009年4月8日 18時28分

Qリポート 集団死の島で執筆者が見たものは

Qリポート 集団死の島で執筆者が見たものは

沖縄戦のさなかに起きた集団自決の記述を巡って、おととし県民の怒りの声が上がった教科書検定問題。この問題ではこれまでほとんど表に出ることがなかった教科書執筆者たちの存在も注目されました。執筆者たちの多くが文部科学省を相手に抗議の声を上げましたが、中でも先頭に立って訴えたのが現役の高校教師で執筆者の坂本昇さんです。今回は坂本さんにとって初めてとなった渡嘉敷、座間味の旅に同行しました。

沖縄戦の最中、渡嘉敷島で集団自決が発生してから64年目となった先月28日。島の慰霊碑を訪ねた男性がいました。坂本昇さん、教科書の執筆者です。

坂本昇さん「きょうは改まった気持ち。追悼の思いと体験者や周辺にいた方の発言を大事にしたいと思います」

Qリポート 集団死の島で執筆者が見たものは

坂本さんは都立高校の教師をしながら、15年以上教科書の執筆をしています。坂本さんが手がけた教科書、限られたスペースの中で沖縄戦の記述についても様々な工夫が見られます。なかでも特にこだわっているのが集団自決の記述。住民たちが日本軍から手榴弾を渡され、捕虜になりそうになったら自決するよう促されていたこと、そんな状況で母親と兄弟に手をかけてしまったという体験者の証言をそのまま載せています。

坂本さん「この資料が語る集団自決といわれるものの本質は、生徒の心に届かないはずはありません。毎年毎年、この資料をもう少し膨らませて授業に使っておりますが、授業中にすすり泣く声が聞こえます」

家族に手をかけなくてはならないほど追い込まれた人々の悲しみを汲みとってほしい、戦争の本質を知ってほしい。それが教師として、執筆者としての思いでした。しかし…

2006年度教科書検定「集団自決に日本軍の強制があった」という表現を削除

Qリポート 集団死の島で執筆者が見たものは

文科省からの指示は根拠もなく、今まで書いてきたことを否定するものでした。以来、坂本さんは教科書会社とともに文科省に記述を元通りにするよう求めてきました。しかし受け入れられず、今年1月には一緒に声を上げてきた教科書会社も文科省に対し、これ以上この件では交渉しないと決めたのです。その結果、今年度の教科書では「日本軍の強制」の記述が削除されたままとなりました。

坂本さん「(教科書)会社及び背後にいて出版社を左右していると思われる文科省に強い抗議の思いを持って」

そんな中で計画した今回の旅。踏み切ったのは自分の目で現場を見て、よりリアルに沖縄戦を伝えたいという思いからでした。集団自決が起きた防空壕では地元のガイドから自決を図った校長夫婦の最期の場面を聞き、熱いものがこみ上げたようでした。

「(最期のとき)校長先生は奥さんに『今までついてきてくれてありがとう』と感謝を言えば、奥さんも『お父さん本当にお疲れ様』ということで」

坂本さん「改めて、犠牲になった人の辛さに思いを馳せたら涙腺がゆるくなって。犠牲者や遺族の方たちの思いに少しでも近づきたい、辛い思いを歴史の教員として受け止めて、子どもたちに伝えていけるような自分になりたいと思いました」

一方、教科書検定問題が思いがけず光をもたらした面もあります。戦争体験者の声を記録として残そうという動きが活発になったのです。1フィート運動の会が主催した映像試写会。集団自決の体験者の証言を綴った最新作が上映されました。また、体験者の話を丹念に聞き取った証言集の出版も相次いでいます。

琉球大学で平和教育を研究している山口剛史准教授は次のように話します。

Qリポート 集団死の島で執筆者が見たものは

山口剛史准教授「初めて証言をし始めた方がたくさんいる。そういう人たちの声を記録に残していくという運動が積みあがってきている。戦争とは何なのか、沖縄戦をどう教えるかという大きな枠で、もう一回教育を見直すきっかけになっている」

2日間の旅を終えた坂本さん、感想をこう語っています。

坂本さん「内容の充実した濃い体験でした。平和のために生き残った人は何をしなければならないのか、どういう事実を伝えていかなければならないのか、改めて考えさせられました」

坂本さんは今、次の検定に向けて教科書の構想を練っています。なぜ沖縄戦を教えるのか、それは戦争によって奪われた命を美化するのではない、命の大切さ、2度と戦争をしてはいけないことを教えるため、それが執筆者の思いです。

Qリポート 集団死の島で執筆者が見たものは

高校の教科書の記述の訂正申請は毎年できるのですが、出版する教科書会社がそれに消極的な状況ではどんなに執筆者たちが声をあげようとも事態を動かすことは困難と言えます。高校歴史教科書の次の検定は再来年の2011年。沖縄戦に関する記述が今度はどんな風に取り上げられるか、注目しなければなりません。また、いま、それぞれの教科書会社がどのように沖縄戦のことを書いているのかチェックすることも大切です。

                                             ◇

沖縄紙には頻繁に登場する教科書執筆者の坂本氏は沖縄では既に有名人であり、

「この問題ではこれまでほとんど表に出ることがなかった教科書執筆者」という表現は似つかわしくないが、番組ではまるで執筆者としての良心を文科省に踏みにじられた悲劇の主人公のように扱われていた。

それにしてもこのお方が集団自決の現地を訪問するのが今回初めてというのも驚きだ。

>文科省からの指示は根拠もなく、今まで書いてきたことを否定するものでした。

少なくともその「根拠」を巡って論争が行われ、訴訟まで至っているのに「根拠もなく」とは公共の電波を使ってよくもこのように偏ったことが言えるものだ。

番組を通じて反対の立場の意見は一言も述べられず「識者」としコメントをした山口剛史琉球大学准教授が被告側応援団の事務局長をしている事実を隠して放映していることは視聴者を愚弄する卑劣なやり方である。

沖縄戦「集団自決」の謎と真実
秦 郁彦
PHP研究所

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