「モロヘイヤ」。
7月から8月が旬だそうで、栄養価の高さは、野菜のなかでも一番だとか。
そこで、モロヘイヤの素晴らしいパワーをご紹介します。
記事(2016年8月23日 tenki.jp)によると
『モロヘイヤの原産地は、インド西部からエジプトなど一帯です。アラビア語で「王様の野菜」を意味する「ムルキーヤ」が語源と言われています(ムルキーヤがムルヘーヤに、そしてモロヘイヤとなったとか)。
実際に、エジプトの王様が重病を患ったとき、モロヘイヤのスープを飲んで治ったという言い伝えもあるほど。エジプトでは、遙か昔からスープなどで食べられており、かのクレオパトラも好んで食べたといわれています。日本で流通されるようになったのは、80年代。その栄養価の高さゆえ、健康野菜として認知度は一気に広まりました。
モロヘイヤは「王様の野菜」といわれるだけあり、栄養満点。主な栄養素は以下のとおりです。
■βカロテン:野菜全体のなかでも含有量はトップクラス。ホウレンソウの約2倍も含まれています。老化の原因となる活性酸素の働きを抑える効果が期待され、血液や粘膜を丈夫にしてくれる効果が見込まれます。
■その他のビタミン群:βカロテンだけでなく、ビタミンB1、B2、C、E、Kが含まれる、まさにビタミンの宝庫。B2は細胞の再生、脂質の代謝を促してくれます。またKは、カルシウムを骨に取り込むのを助ける働きが期待されます。
■カルシウム:野菜のなかでパセリに次いで多い含有量です。カルシウムとビタミンKが合わさることで、骨の健康維持を助け、骨粗しょう症を予防することが期待されます。またミネラル類は、カルシウムだけでなく鉄分、カリウム、マグネシウムなど豊富に含まれています。
■食物繊維:水溶性食物繊維であるマンナンが含まれています。マンナンは便の状態をよくする効果や、コレステロールを吸着し体外に排出する効果が見込まれるもの。お通じにもひと役買ってくれます。
■ムチン:山芋やオクラなどネバネバ食材に含まれるムチンは、糖とタンパク質が結合した成分。胃などの粘膜を保護する働きがあり、夏の食欲不振や疲れた胃を正常に保つよう働きかけてくれます。
スーパーなどで出まわっているモロヘイヤは、葉も茎も美味しくいただけますが、家庭菜園など自分で育てて食べる場合は、注意が必要です。
■家庭菜園などで食べられる部分は……
収穫期のもの ➡ 根っこ、茎
つぼみが出た時期 ➡ 根っこ、茎、つぼみ
■家庭菜園などで食べられない部分は……
たね、莢(さや)、発芽して間もない若葉
これはあくまで家庭菜園の話。青果店やスーパーなどで売られているモロヘイヤは食しても安全です。モロヘイヤの種子や莢(さや)、若葉には強心作用のある成分が含まれています。茎も避けたほうがよいでしょう。収穫時の誤った摂取は、めまいや嘔吐などの中毒をおこすので、小さいお子さんがいる場合はとくに注意してください。
繰り返しになりますが、市販のものは、食品安全委員会も「野菜としてのモロヘイヤ、モロヘイヤ健康食品、モロヘイヤ茶から問題の成分は検出されていない」としているので、安心して美味しく食べてくださいね。
やはり、夏には夏の野菜を食べることで、元気もチャージできるはず。暑さを乗り切るために、ぜひモロヘイヤを食卓に取り入れてみてはいかがでしょう。』