夏真っ盛りの今、朝晩の通勤中やお買い物など外に出る時に、暑さによって流れた汗で、首回りや顔周り背中などがかゆくなってきたり、お風呂に入った時に、肌がヒリヒリ。
放っておくと、思わぬ肌トラブルになることも
放っておくと、思わぬ肌トラブルになることも
記事(2016年8月8日 tenki.jp)によると
『夏の汗による「かゆみの原因」をきちんと理解していないと、かえって悪化させてしまうことに。体内の熱を放出することで体を守ってくれるほか、皮脂と混ざって皮脂膜を作るなど、様々な防衛機能をもった汗も、ときに肌荒れの原因となることがあるのです。
実は、肌トラブルの原因は大きく二つあるといわれます。ひとつめは、いったんかいた汗を、拭き取らずにそのまま放置してしまうこと。次に、かいた汗を何度もゴシゴシとハンカチやタオルでふくこと。そして、そうした理由の背景にあるものとは。
◆汗による肌荒れの理由01/雑菌:汗はアルカリ性であり、肌に長く汗を留めておくことで、雑菌が繁殖しやすい環境になってしまいます。肌は本来弱酸性ですが、汗の付着によって肌がアルカリ性に傾き、肌表面の菌のバランスが崩れてしまうことで、肌荒れが生じるといわれています。
◆汗による肌荒れの理由02/バリア機能の低下:汗の塩分やアンモニアが、お肌のバリア機能が低下した皮膚を刺激することも、肌荒れの理由とされます。もともと肌表面には、外部の汚れや紫外線の侵入を防ぐバリア機能を備えていますが、そのバリア機能が低下することで、汗の成分に含まれる塩分、アンモニアなどの不純物が皮膚内へ侵入し、それが刺激となって汗荒れが起こすことに。
つまり、皮膚が正常なバリア機能を保っているときは、水分と油分がちょうどよい状態なのですが、水分不足などが原因となって皮膚乾燥が生じ、バリア機能が低下してしまうことで肌荒れが生じるといわれています。では、肌荒れを防ぐためには、どのようなことをすればよいのでしょう。何より大切なのは、発汗後に肌荒れの原因を皮膚上に残さないこと、となります。
◆肌荒れを防ぐための方法01/「汗はすぐ拭き取る」:汗をかいたらすぐに拭き取るようにします。汗の蒸発とともに皮膚の水分まで奪われるため、そのまま汗を放置しておいてはいけません。でも、拭き取る時に注意したいポイントは、肌を傷つけないためにタオルやハンカチでゴシゴシこすらないこと。例えば、汗だくのお子さんの汗を拭いてあげる際には、汗が乾ききる前にタオルを肌に押し当てるイメージで、しっかり拭き取ってあげましょう。また、スーツ姿のビジネスであれば、首すじや髪の生え際、顔なども同じく、水にぬらしたハンカチやタオルを汗に押し当てるイメージで、拭き取っていきましょう。
また、すでにかゆみが生じている場合は、汗に含まれる塩分を皮膚上に残さないことが大切。この時も同様に、水にぬらしたハンカチやタオルを軽く絞り、患部へ押しあてましょう。水効果によるひんやり感がかゆみを緩和してくれますし、肌への刺激を最小限にする効果も得られます。
◆肌荒れを防ぐための方法02/「洗いすぎに注意」:シャワーを浴びる際に注意してほしいポイントは、過度な体の洗浄によって人間がもともと備えている肌のバリア機能をうばってしまうことなのです。固形せっけんやボディーソープを使いすぎたり、何度もゴシゴシ洗うことは、結果として皮膚乾燥を防ぐ肌の成分を落としてしまうことになってしまいます。この繰り返しを毎日続けていると、刺激に弱く、少しの汗でも荒れやすい肌になってしまいかねません。そのため、「ゴシゴシ洗わないと洗った気がしない」という人は、夏の時季であっても入浴後に保湿をするとOK。もちろんこれは女性・男性を問わずです。』