田布施座

演劇でつながる、役者で伝える。

小説暗唱劇の効能

2016-02-08 16:01:26 | 日記
朗読でも朗読劇でもない・・・。

太宰治作「走れメロス」暗唱劇とでも表現したらよいのだろうか?・・・

走れメロスの朗読は多くのプロ・アマがやっている。

原作を台詞にしてのアニメや芝居も多い。

この作品は小説を朗読するのではなくて、

暗唱して演劇にしたほうが、メロスの世界がより表現できると、

思ったことには間違いないと思っている。

黙読・音読、そして暗唱の作業を繰り返していると、

自分の欠点が分かってくるし、作者の才能が解ってくる。

どういうことかというと、

文章の展開、単語の使い方が適切なのである。

諳んじているつもりが、原文といささか違うところがかなり出てきます、

大事な部分を飛ばしていたりします。

何回も繰り返し作業をして覚える途中に、

作者の文章力に気が付きますし、自分の作家能力の低さに気が付きます。

二年前に「赤い取調室」やったときもそうでした、

これは、台詞劇でしたので覚えやすかったというか、

今回、小説ですけれど、こちらの方が覚えにくいのかなと感じています。

それとも年を取って老化したのかな・・・!?。

話変わって、小学校で先程六年生が中学校に進学する「ふれあいの会」に、

地域の一人として参加してきました。

もう何年も出席していますが、六年生が企画・準備して、

地域にお世話になりましたという会です。

ゲームあり・発表あり・児童お手製のお菓子ありの会です。

グループに分かれての会話のとき、

ある子が「頭が大変なことになっているよ」と言いました。

「えっ、なにがどうなってるって!?」

「河童の頭になっている」

「・・・・

「おじさんね、今度走れメロスやるんだ」

小説台本持っていたので見せた、パラパラめくっていた。

「難しい漢字も多いから中学生になって読んでね」

やっぱり頭どうにかしないといけないかな・・・・

わたし「走れ河童」ならいいね・・・

彼女「おもしろいね!」

わたし「あなた作品書いてよ・・・」

わたしの隣に座った彼女、特徴のある子で表現力に面白いものを感じた。

今回は今までにない「ふれあいの会」であった。

子どもたちの未来にエールを送りたくなった。






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