hasyan の 旅の散歩道

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神子畑鋳鉄橋  2015.04.27

2015年05月01日 11時39分32秒 | 歴史・遺跡・伝説


  所在地    神子畑鋳鉄橋     兵庫県朝来市佐嚢字水田1637

 国道429を神子畑川沿いに車を走らせて行くと、佐嚢(さのう)地区へ、明治初期、神子畑付近で発掘された銀・銅鉱石を、生野の製錬所へ運ぶ専用の運搬路として建設された橋の一つ。全鋳鉄製の橋としては日本最古で、国の重要文化財があります。数台とめる駐車場があります。

 あちらに見える、鋳鉄製の橋は、明治のはじめに神子畑鉱山から生野の精錬所への鉱石運搬のための道路が必要となり、神子畑~生野間の16.2kmに馬車道(鉱山道路・鉱石の道)が建設され、多くの鋳鉄橋がかけられました。
神子畑鋳鉄橋はそのうちの一つで、明治18年、馬車道(鉱山道路・鉱石の道)が神子畑川を横切るときに架けられました。

 当時それぞれ構造の異なる5つの橋が架けられていましたが、現存する鋳鉄橋は、神子畑鋳鉄橋(橋長16mの一連アーチ橋)と羽渕鋳鉄橋(橋長18mの二連アーチ橋)の2つだけとなり、ともに美しい洋式橋の姿を残しています。

 本鋳鉄橋は全鋳鉄製の橋としては日本最古の橋とですが、特に、木橋、石橋から煉瓦へ、さらに鋳鉄、錬鉄、鋼鉄へと発展してきた材質からみた日本橋梁史の流れのなかで神子畑鋳鉄橋は、その過渡期的なものであり鋳鉄橋発展史上最終段階のものとしての意味からも歴史的に価値があり、力学的な美しさを持った大変貴重な文化財としての橋そのものですね。

 生野で、明治9年に鉱石運搬等の重要産業道路として整備された生野~姫路飾磨港間の生野鉱山寮馬車道(生野銀山道)につながっており、当時、鉱山を中心とした産業上の輸送道路としての大きな役割があったことが伺い知れますね。
次回をお楽しみに では またね


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